2017年3月14日 (火)

十円玉をピカピカに磨く - サンポールの作用

10円玉をピカピカにしようと思ったら白くなってしまった話にある十円玉(サンポール(塩酸 9.5%)に6時間つけておいたら白っぽくなってしまった十円玉の右半分だけをプラスチック用コンパウンドで磨いたもの)をもう一度サンポールにつけ置きしてみました。

Imgp5013trm1600

今回は7時間経過したあとの写真です。もし白っぽくなるのが十円玉がサンポールによって腐食した(銅、亜鉛、錫のいずれかが溶出した)せいだとすればまた全体的に白っぽくなりそうなものですが、そうはなっていません。

長時間サンポールの中に置いていたのにもかかわらず右側はちゃんと光沢が残っています。ただ若干輝きが失われているようには見えます。また、サンポールの中に緑色の沈殿は見られませんでした。

(追記)全体的に少し赤みがましたように見えます。また右側の方ですが、(コンパウンドなどは使わず)脱脂綿(綿棒)で磨いただけでもとの光沢を取り戻しました。また(写真がありませんが)上の画像の裏側の面に何かが付着したように見える黒ずみが見られました。

まだまだ材料不足ですが、前回・今回の結果をもとに何が起きているか考えて(想像して)みました。

» 続きを読む

2017年3月11日 (土)

10円玉をピカピカにしようと思ったら白くなってしまった話

10円玉のサビを希塩酸(サンポール)で落とそうとしたら白くなってしまった、どうしてだろう?、という記事です。

ところでこの手の記事には“貨幣損傷等取締法”について触れたものが多いです。これは

  電子政府の総合窓口 - 法令検索 - 貨幣損傷等取締法

にあるのですが、条文は三つしかないので引用しておきます。

   貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
   貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
   第一項又は前項の規定に違反した者は、これを一年以下の懲役又は二十万円以下の罰金に処する。

なお貨幣というのは法律用語では“硬貨”のことだそうです(Wikipedia等による)

これでいちばん最初に思いつくのはアルミニウムの“利用”です。以前電気分解や電池の実験をいろいろやっていたとき電極として一円玉を使う誘惑にかられました (^^;;
(一円玉は手近にあるアルミニウム製品としては最高に純度が高いようです)

-------------

今回の実験対象は昭和50年の年銘があるこの十円硬貨です。

Imgp4900trm800


一度磨いたので比較的きれい(ピカピカ)なのですが、図の黄色い矢印で示したところを見るとわかるようにまだ汚れが残っています。

この汚れは超音波洗浄機で洗ってもエチルアルコールに浸しても取れないのでおそらく錆なのでしょう。

先の細いもので磨いていってもいいのですが、面倒なのでサンポール(塩酸9.5%、他に界面活性剤等)につけ置きします。

Imgp4951enl800

サンポールだと希塩酸で十円玉が溶けてしまうのではないかと心配されている方もいらっしゃるようですが、少なくとも銅は希塩酸には溶けないはずです。錫と亜鉛は溶けてしまいそうな気もしますが。

» 続きを読む

2017年3月 4日 (土)

海洋情報部方式で水星の視位置(赤経・赤緯)を求めるには....

先日

  「惑星(金星・火星・木星・土星)の赤経・赤緯・地心距離をExcelで求める(海洋情報部の計算式) 2017年版」

の記事に

  Do you have Mercury Calculation?

というコメントをいただきましたが、ありません、と答えるしかありませんでした。

金星の視位置は求められるのになぜ水星の視位置は求められないのか?

理由は簡単で海洋情報部の資料には金星の視位置を求めるデータはあっても水星のデータはないからです。これは海洋保安庁海洋情報部(昔の水路部)の業務の目的が関係していると思います。

海洋保安庁の目的とするのは航海の安全です。天文情報は天測によって船舶の位置を決定するために使われます。だから提供されている情報は太陽、月、金星~土星、明るい恒星に限られています。すべて天を見上げれば肉眼でもすぐにそれとわかる天体です。

実際に水星を見た方(あるいは見ようとした方)はご存知だと思いますが水星は手強いです。肉眼で見つけるのはなかなか難しく、私は10x50の双眼鏡を使っても見つけられなかったことがあります。さらに水星が観測できる時期、時間帯は極端に限定されていますし、見えたとしても高度は小さく(大気差が強く働くため)高度の正確な観測はできません。つまり天測にはほとんど役に立たないから位置情報もないのでしょう。

この記事とは直接関係ないのですが、太陽との離隔が2度ちょっとしかない水星の写真を撮られた方がいらっしゃるので紹介しておきます。

  クリちゃん 彡 のお月見 - 20170309(木) 水星(外合3日過ぎ)、月齢10.9

----------

海洋情報部の方式は近似式でそれぞれの天体の位置を求めます。近似式はすべての天体に共通です。そして使用する係数の個数や一組の係数が適用できる期間に違いがあります。

この近似式に使う係数が毎年公開されています。「惑星(金星・火星・木星・土星)の赤経・赤緯・地心距離をExcelで求める(海洋情報部の計算式) 2017年版」の記事にあるExcelシートでは"Sun"、"Moon"、"Planet"の三つのシートに2013年から2017年の間の視位置計算に必要な係数を保存してあります。例えば金星の2013年の視位置計算に使われるのはこういう係数です。一つの係数群は120日間(3ヶ月)程度使える18個の数値からなっています。

Venuscoefjan2017

------

そこで水星のデータ(係数)がないのだったら、自前で作ったらいいんじゃなかろうか、という考えが浮かびます。

» 続きを読む

2017年3月 1日 (水)

年銘別貨幣流通枚数を推測する(1)

硬貨には製造年らしきものを示す年号が刻印されています。これを正式には“年銘”というようです。この記事の目的は硬貨の年銘ごとの現時点での流通枚数を推測するにはどうしたらいいか、というのを考えることです。


まず年銘別の製造枚数は公表されています。

  独立行政法人造幣局 - 貨幣を知る - 貨幣に関するデータ - 年銘別貨幣製造枚数[PDF]

例えば昭和26年には約1億枚の十円玉が作られています(正確に書くと昭和26年の年銘のある十円玉は約1億枚作られています)

硬貨も使っているうちにキズが付いたり変形したりします。こういうのは銀行でカウントするときなどに回収されてしまうはずです。また側溝に落ちてなくなる(流通しなくなる)なんてものもあるでしょう。したがって昭和26年の10円玉が現時点で1億枚流通しているとは思えません。

じゃあ現在昭和26年の10円玉はどれほど流通しているのかという疑問が湧いてきます。

使えなくなった10円玉を回収するときわざわざ年銘を確認しているとは思えませんし“自然消滅”した10円玉は数えようがありません。だから製造枚数の資料はあっても流通枚数の資料はないはずだ、と思ってこの記事を書いています。

もしそういう資料があるのをご存知の方がいらっしゃったらぜひお教えください。

Imgp5005trm1200
(昭和二十八年の年銘がある十円硬貨、周囲にギザギザがあります)

» 続きを読む

2017年2月19日 (日)

627円で買ったイヤホンRP-HJE150-Kの低音(32Hz)の再生状況

音楽を聞くのは好きなんですが、再生するためのデバイスというか装置というかそういうものにはあんまりお金をかけたくありません。

とは言え楽譜にある音符が(=演奏する人が意図した音が)ぜんぜん聞こえないとか、楽譜にない音が聞こえてくるというのはさすがに困ります。

------

イヤホンが壊れて(断線して)しまったので新しいイヤホンを物色していたのですが、amazonで毀誉褒貶取り混ぜ大量のレビューがあるPANASONICのRP-HJE150-Kを試しに買ってみることにしました。タイトルに書いたようになんと627円でした。

このイヤホンでいろいろ聞いてみると(私にとっては)気になるほどの歪みたいなのはないので、次は高音側、低音側がどの程度聞こえるか気になってきました。以前だったら正弦波発振器を使って自分でテストするのですが、もう手元にないので、Youtubeにあるそういうののテストに使える動画で(中にはちょっとあやしいのも混じってますが)テストしてみました。

予想どおり年齢を反映してあんまり高い音は聞こえません。せいぜい11kHzと言ったところでしょうか。少なくとも12kHzはまったく聞こえませんでした。高音側の特性はぜんぜん気にしなくてよさそうです(youtubeのシステム的なカットオフ周波数はもう少し上のようです)

さて低音の方ですが、少なくとも50Hzから60Hzくらいまでは問題なく聞こえます。問題はその下で、聞こえるような気はするのですが、それをちゃんと聞こえていると言っていいのか自信がもてません。特に40Hz以下になってくると聞こえるというより何かが感じられるというような表現の方があっているような聞こえ方になってきます。

» 続きを読む

2016年12月21日 (水)

解約してわかったSugarSyncの非常識ぶり

なかなかおもしろい体験をしたので、それについて書きます。

SugarSync を解約しようと思い立って“My Account”を見たのですが、どこにも解約のリンクがありません。解約操作へのリンクがわかりにくいところにあるというのはときどき経験するのですが、SugarSyncはほんとうに解約操作へのリンクがないようです。

しようがないので、どうやって解約すればいいのか教えてもらうために“My Account”に表示されているカスタマーサポートに電話しました。これがけっこう待たされます。サポートが出るまで10分以上待たされました(平日の13時過ぎだったと思います。というか平日の昼間しか電話を受け付けないというのもユーザーをなめてます)

「平日の昼間しか電話を受け付けない」というのはよくあることですが、私が問題にしているのは「契約は24時間いつでも可能なのに、解約は平日の昼間しかできない」という点です。

解約の仕方を教えてほしい、と切り出したのですが、解約はサポートの電話でできるそうです。アカウントと決済に使っているクレジットカードの下四桁(これはマイアカウントで確認できます)で本人確認は終了し無事解約はできました。

解約の前に2点確認されました。一つは

  解約するとアカウントはその時点で無効になる。

ということです。一年契約で次の更新まで半年あまり残っていたのですが、その残り半年分の使用する権利が失われてしまうそうです。ちょっと信じられない対応ですがきっと使用許諾だか重要事項説明書だかにちゃんと書いてあるのでしょう。

あと一つは解約しなければ何か特典があるというような話しだったのですが、解約すると言ったら特典を持ち出すのに腹がたったので内容はまともに聞いておらず具体的にどういう話だったのか覚えていません。

SugarSyncは怪しげな動画配信サイト以下、というのが私の結論です。

-------

ところでSugaraSyncとの契約が2010年12月13日以前だともっとややこしいことになるそうです。

  metametals's blog
     - 早期SugarsyncユーザがSugarsyncアカウントをアメリカ経由で解約する際の顛末記

(ただしこれは1年以上前の記事なので現状とあっているかはわかりません)

--------

記事にほんとに解約操作へのリンクがないことを示すスクリーンショットを撮っておこうかと思ったのですが、解約と同時にアカウントが削除されたのでそれができませんでした (^^;;

これまで他のサービスを解約したときは使用履歴の確認ができるように(サービスは利用できなくても)アカウントは1ヶ月程度残してあることが多かったので、この点もちょっとびっくりです。


ちなみに(恥ずかしながら)私が利用した怪しげな動画配信サイトは、それほどわかりにくくないところに解約操作へのリンクがあり、FAQにも解約の方法と注意事項が明記してありいつ解約しても当初の契約期間はサービスを利用することができ解約した後も使用履歴はずっと閲覧することができました

2016年12月 7日 (水)

iPhoneやAndoroidのコンパスの精度を検証する - はじめに

iPhoneやAndoroidの携帯端末が“道案内”をしてくれますが、あれは現在位置を知ることができるGPS受信モジュールと方位を知ることができるコンパスがついているからです。

念のために書いておくとGPS受信モジュールでは方位を知ることはできないはずです。GPS受信モジュールで言う“方位”は“進行方向の方位”です。なぜ方位を知ることができないかというとアンテナが一つしかないからです。だから二つのアンテナを使ってGPSの電波から方位を知ることができるという製品は存在します。ググって見つけたものを一つ紹介します。

  「小型高精度 GPSコンパス

それほど精度が高くないように思えますが基線長が短いためでしょう。

-----------

検証するとなるとコンパスの表示を「真の方位」と比較する必要があります。そこで真の方位をどうやって知るかが問題になるのですが、これは天体の方位を使うことにします(天体の位置つまり角度は日常生活では相当するものが皆無と言っていいくらいに正確に知ることができます。「反射鏡・レンズの歪曲収差を測る - PENTAX Q7 + 01 Standard Prime」みたいなことができるのも天体の位置を正確に知ることができるからです)

天体の方位は時刻と位置がわかっていればその測定精度に応じた精度で得ることができます。通常方位は0.1°のオーダーまでわかれば十分でしょう。この精度で天体の方位を知るためには時刻を10秒、緯度・経度を0.05°(角度の3'、距離で言えば5km前後)の精度で測定しておけばいいです(だから(と言っていいのか)標高の影響はあんまりないです)

スマホのカメラを使うのであればいちばんターゲットにしやすい天体は月で次は金星でしょうか。太陽もいいのですが、明るすぎていろいろ工夫が必要になります。これらの天体の具体的な位置を知るには

  国立天文台 - 暦計算室 - こよみの計算

がいいでしょう。時刻は分単位でしか指定できないので方位角を0.1°まで知りたいときは補間するなど必要になりちょっと不便です。

  月の地平視差と視半径・地心距離の関係

からダウンロードできるExcelファイルを使っていただく方法もあります。これは時刻は秒まで指定できます。「観測地の月視位置」のシートで月の方位角、「惑星視位置」で金星等の方位角を知ることができ、「恒星視位置」のシートで恒星の方位角を計算することもできます(方位角の表示は小数点以下一桁にしてありますが、実際はもっと精度があります)

本格的(?)なものとして

  「NASA JPL Horizons Web-Interface

がありますが、これは慣れないとちょっと面倒かもしれません。

----------

Andoroidの場合はコンパスのアプリが必要になりますが、これは別になんでもいいと思います。要するに自分の好みで選べばいいのではないでしょうか。

  A Day In The Life とあるプログラマの備忘録 - iPhoneとAndroidで真北の取得方法を比較する

によればAndoroidの場合は磁北と偏角を求めるAPIがあってアプリはそれを使って磁北や真北を求めているようです。となればどんなアプリも(使い勝手のいい悪いはあるにしても)方位を示す結果は同じでしょう。

今回は自分の好みで次のようなアプリを使いました。

Screenshot_20161207140626

» 続きを読む

2016年11月23日 (水)

月の地平視差と視半径・地心距離の関係

太陽の赤経・赤緯・地心距離をExcelで求める(海洋情報部の計算式) 2017年版についてきなこさん、exampapaさん(受験の父さん)から何点か御指摘・御質問をいただいていますので、それについて....

まず、地平視差から地心距離を算出する方法が間違っているのではないかという御指摘がありましたが、これは月の視位置計算で地心距離の計算に誤りが.....に書いたように御指摘のとおりで訂正版を作成しました。

  ダウンロード Excel_Sun_Moon_Planets_2017A.xlsx (217.1K)

誤りは月視位置、観測地の月視位置、恒星視位置の三つのシートにありました。いずれも“(月の)地心距離”を計算しているセルでsin()を使うべきところでtan()を使ってしまっていました。

(以下言い訳)
この誤りは本質的なものですが、ただ月の(平均距離に対する)地心距離で“小数点以下5桁目が1違う”程度の誤りなのでたいていの場合これまでの計算が全部ムダになるというような致命的なものではありません。また恒星視位置のシートでは恒星視位置の計算結果に対する影響はありません。

------------------

さて今回の話題は月の地平誤差から視半径(あるいは地心距離)を計算する方法(というかそのとき使う定数)についてです。

月(や太陽や惑星)の位置については海洋情報部の近似式を使っているのですが、赤経赤緯以外に地心距離や視半径が必要になることがあります。月の場合海洋情報部の近似式から得られるのは赤経赤緯と地平視差なので地平視差から地心距離あるいは視半径を求める必要があります。

常識的には次のような手順になると思います。

1a

» 続きを読む

2016年11月12日 (土)

Status of VPN Server(seppina01 and seppina03)

VPN Server for Mobile (L2TP/IPsec, OpenVPN)

-----------------------------------------

seppina01.opengw.net (14.193.166.111)

    Throughput is limited to 1.0Mbps.
      (limited to 5kByte per connection.)

    stopped at 13:35UTC on 13 Nov. 2016. ( maintenance )

   started at 07:15UTC on 13 Nov. 2016.

    stopped at 06:40UTC on 12 Nov. 2016.

------------------------------------------

seppina03.opengw.net (14.193.166.111)

    Throughput is limited to 1.0Mbps.

    stopped at 07:10UTC on 13 Nov. 2016.

    started at 07:30UTC on 12 Nov. 2016.

2016年9月25日 (日)

HDD(ハードディスク)の物理的破壊の現実的な方法

使わなくなったHDDを手放すとき、みなさん中のデータが心配なようで(人にあげるとかヤフオクに出品するとき)消去する方法や(不燃物として廃棄するとき)壊す方法がけっこう話題になっています。

ここでは後者の話題です。よくハンマーやドリルでというのがあるのですが、これは実際にやったことがある方はわかると思いますがそう簡単ではありません。ハンマー=金槌、ドリル=電動ドリルという連想が間違っているように思います。もう少し現実的な(=あんまり力が要らない)方法を考えてみます。

  この“ハンマー”というのが具体的にどの程度のものが必要かは

    徒然ちょっとメモ'  - 3.5インチHDDを効率よくデータ消去(というか破壊)

  をご覧になればわかっていただけると思います。

ところで不思議に思うのは皆さん漏洩すれば何らかの損失を受けるようなアカウント情報とか人に見られたら恥ずかしい画像みたいなのをそのままディスクに保存されているのでしょうか。そういうことをしたら(不要になったから手放すときのことよりその前に)空き巣に持って行かれたらどうなるかみたいなことを考えた方がいいんじゃないでしょうか。

私は最近断捨離の一貫でHDDを十数本ヤフオクに出品したのですが、全部クィックフォーマットで済ませました。
 

» 続きを読む

«石神井川はコイキングだらけ - ポケモンGO

フォト

サイト内検索

  • 記事を探されるんでしたらこれがいちばん早くて確実です。私も使ってます (^^;; 検索窓が表示されるのにちょっと時間がかかるのはどうにかしてほしいです。

新着記事

リンク元別アクセス数

  • (アクセス元≒リンク元、原則PCのみ・ドメイン別、サイト内等除く)

人気記事ランキング

  • (原則PCのみ、直近2週間)
無料ブログはココログ