度分秒・時分秒と度との変換(1)
この記事の続きとして
「度分秒・時分秒と度との変換(2)」
を書きました。
一つは「時分秒(度分秒)の入力方法として“6h45m09.25s”」の形の入力を可能にするためですが、もう一つこの記事に不正確な説明があったためです。
お手数ですが上記の記事も参照していただくようお願いします m(._.)m
(2013-05-22 22:08:16)
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Excelのサンプルファイルを用意しました。
度分秒・時分秒.xls
(2013-10-03 19:31:04)
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時分秒で表示された赤経・時角や度分秒で表示された赤緯、経度、緯度を(小数点表示の)度に変換しようという話です。
これはググると“書式を使え“というのが多いです。確かに書式を使うと簡単なんですが問題もあります。
時分秒、度分秒がマイナスの場合に対応していない。
<== これは認識不足でした。
時分秒、度分秒の秒が小数点以下の数値をもつ場合対応していない。
<== 書式をTEXTの関数で使えばIF関数で場合分けが可能なので対応が可能です。
入力フィールドに書式を設定してしまうと入力値を一文字だけ修正したいとき面倒。
これは私のスキルに原因があるのかもしれませんが、かと言ってこのあたりを解決した方法は見当たらなかったので自分で別の方法を考えてみました。
サンプル
時分秒、度分秒の入力方法を二つ考えてみました。
一つはABC列にある時分秒(度分秒)を時(度)・分・秒に分割して入力する方法で2,3行、8,9行です。
もう一つはD列にある時分秒(度分秒)を擬似的に少数で表して入力する方法で4,5行、10,11行がそれです。
いずれの場合もそれを(小数点表示の)度に変換したものがE列にあります。
またE列を時分秒(度分秒)に変換して表示したものがG列にあります。
E列の計算式はこのようになっています。
例えば
E2: 時分秒(三つのセル)から
=((C2/60+B2)/60+ABS(A2))*15*SIGN(A2)
E4: 時分秒(小数点表示)から
=(TRUNC(D4)+TRUNC((D4-TRUNC(D4))*100)/60+(D4*100-TRUNC(D4*100))*100/3600)*15
E8: 度分秒(三つのセル)から
=((C8/60+B8)/60+ABS(A8))*SIGN(A8)
E10: 度分秒(小数点表示)から
=TRUNC(D10)+TRUNC((D10-TRUNC(D10))*100)/60+(D10*100-TRUNC(D10*100))*100/3600
G列の計算式はこうなっています。
例えば
G2: 時分秒へ
=CONCATENATE(TEXT(TRUNC(E2/15),"#0"),"h",TEXT(ABS(TRUNC((E2/15-TRUNC(E2/15))*60)),"00"),"m",TEXT(ABS((E2/15*60-TRUNC(E2/15*60))*60),"00.00"),"s")
G8: 度分秒ヘ
=CONCATENATE(TEXT(TRUNC(E8),"#0"),"d",TEXT(ABS(TRUNC((E8-TRUNC(E8))*60)),"00"),"m",TEXT(ABS((E8*60-TRUNC(E8*60))*60),"00.0 "),"s")
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時分秒(度分秒)の入力方法として
6h45m09.25s
というのも考えられると思います。これももちろん変換可能なのですが、文字列の操作になり面倒そうなので省略しました。ニーズがあればまた記事にします。
サンプルにある
赤経: 6時45分09.25秒
赤緯: -16度42分47.3 秒
というのはシリウスの位置でヒッパルコス星表から引用しました。
「ESA - Hipparcos」
「The Hipparcos and Tycho Catalogues Search facility 」
ここの下の方でHIPナンバーを入力するとデータを取得出来ます。
H0 : H Catalogue (H = Hipparcos, T = Tycho)
H1 : 32349 Identifier (HIP number)
H2 : Proximity flag
H3 : 06 45 09.25 Identifier RA, h m s (J1991.25)
H4 : -16 42 47.3 Identifier Dec, d m s (J1991.25)
HIPナンバーがわからないときはここで調べます。
「Common Star Name」
(2013-05-21 15:24:00)
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