P,B0,L0 - 太陽の自転軸の表し方
太陽や月の自転軸の状態はP,B0,L0の三つのパラメータで表されます
これらがどういう意味を持っているか書いてみます。
まず太陽あるいは月の経度0度、緯度0度の方向から見た状態を考えます。太陽の自転軸の北極方向がz軸、手前がx軸、右方向をy軸とします。
まずz軸を中心にL0だけ回転します。L0の値は太陽あるいは月がどれだけ自転しているかを示します。太陽あるいは月の経度Lの子午線は直線に見えます。つまり見かけ上画像の中心にある点の太陽面での経度はLになります。このためLは中心経度、中央経度呼ばれます。
さらにy軸を中心にB0だけ回転します。つまり自転軸が手前あるいは向こう側に倒れた状態です。
B0がプラスであれば北極が、マイナスであれば南極が見えます。B0は自転面に対してどういう角度で見ているかすなわち上から見ているか下から見ているかを示しています。見かけ上の画像上の中心の太陽面の緯度はB0になります。したがってB0は中心緯度、中央緯度と呼ばれます。
最後にx軸を中心にPだけ回転します。これは自転軸の傾きを示すわけですが、公転面に対する傾きではなく天の北極の方向に対してどれだけ傾いて見えるかという意味です。
国立天文台のページではPは単に「地球から見た自転軸の向き」と表現されていますが天文年鑑では「北極方位角」という用語を使っています。
※ 図はL0=10度、B0=30度、P=20度の場合のものです。
« 写真から月の自転軸を求める (4) | トップページ | 太陽/月の経緯線をExcelで描く (1) »
「編集用」カテゴリの記事
- メモ(2013.11.04)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (1)(2013.07.26)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (2)(2013.07.26)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (3)(2013.07.26)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (0)(2013.07.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント