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2013年7月10日 (水)

月の視差について考えてみた (2-4)

前記事では月(あるいは太陽)の自転軸の傾きとその向きから自転軸が地球からどう傾いて見えるか、つまりPをどうやって求めるかを考えましたので今度はB0とL0を求めます。
L0は経度つまり月の自転量に依存する値なのでここではL0については自転軸が傾いていないときとの経度の差⊿L0として求めます。

B0(そしてL0もそうですが)は次のように定義されます。

  月の中心と地心を結ぶ直線が月面と交わるときの月面の緯度・経度

Pとは逆に考えます。自転軸がθ傾きそれがφ回転した状態で考えると月の中心と地心を結ぶ直線が月面と交わる点のOの座標は(1,0,0)になります。
自転軸の傾きがなくなるように、つまりz軸を中心に-φ回転し、さらにy軸を中心に-θ回転したときのOの座標を求めればOの月面上の緯度・経度が求まるはずです。

計算のやり方は前の記事に似ていますが、回転の順番が違いますし、また回転の方向は逆になります。

池袋駅南口の天文計算-2-4-01

池袋駅南口の天文計算-2-4-02

池袋駅南口の天文計算-2-4-03

池袋駅南口の天文計算-2-4-04

緯度はz座標だけで決まります。

池袋駅南口の天文計算-2-4-05

池袋駅南口の天文計算-2-4-06

経度(の差)はx座標とy座標から決まります。

池袋駅南口の天文計算-2-4-07

池袋駅南口の天文計算-2-4-08

前回の記事と今回の記事から自転軸の傾きθ、自転軸の傾いている方向φから自転軸を表すパラメータP,B0,L0(⊿L0)を決定することができます。

池袋駅南口の天文計算-自転軸_N2-4

(続く)

(2013-07-10 10:47:42)

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