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2013年7月26日 (金)

天体望遠鏡・コリメート撮影の原理 (4)

コリメート撮影はとても簡単な撮影方法です。いちばんいいところはカメラを選ばないところでしょう。被写体にもよりますが一眼レフだろうがコンデジだろうが使えます。携帯でもiPhoneでもOKです。手軽な天体撮影としてこれにまさるものはないでしょう。

実際にやって見るとまず光軸を合わせるのがけっこう手間ですし、画質をあげようとすると十分な遮光方法も考えなければいけません。そういうのもきちんと考えるべきなんですが、ここでは前回の続きとして「ピントが合わない」問題を考えます。

これまで書いて来たようにコリメート撮影は「目で見たように」撮影します。ここに落とし穴があります。

たとえば私が裸眼で望遠鏡のピントを合わせたとします。私の場合は老眼で近視でさらに手術でみたいなことになっておりピントの合う範囲は極狭です。10cm~15cmくらいでしょうか (^^;;
$池袋駅北口のぐんまのやぼう

そういう目で望遠鏡のピントを合わせると接眼レンズでできる像I2もレンズに近づきます。beも10cm~15cmになるわけです。そうなるとたいていのカメラではピントが合わなくなるでしょう。つまりbeがカメラの最短撮影距離より大きくなるように望遠鏡のピントをあわせておく必要があります。

上に書いたようにとくに近視の方は注意する必要がありコリメート撮影のときは裸眼で望遠鏡のピントを合わせるのはやめた方がいいです。

近視でない方もあんまり手前にI2を結像させてしまうとカメラのピントが合わなくなります。

考え方としては「ピントの合う範囲で接眼レンズを鏡筒から抜く方向に動かしておく」とすれば安全だと思います。

逆にピントのあう範囲でも接眼レンズを鏡筒に差し込む方向で動かしてしまうと__こうすると倍率が若干上がってよく見えるようになるのでじっさいそうしがちだと思います__カメラのピントが合わなくなるリスクが高まります。

(2013-04-13 15:06:25)
(2013-07-26 11:20:37)
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天体望遠鏡・コリメート撮影の原理 (1)
天体望遠鏡・コリメート撮影の原理 (2)
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天体望遠鏡・コリメート撮影の原理 (4)
 

天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (1)
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