ISON(アイソン)彗星の軌道要素と軌道予測
ISON彗星と書くべきかアイソン彗星と書くべきか?
私はISONだと思うのですが、「国立天文台 - アイソン彗星」とあるので併記することにしました。
-------
ISON彗星の位置予測はいろんな方法で調べることができますが「天文計算マニア」としてはやっぱり軌道要素であり日心直交座標でしょう。
これらは
JPL Small-Body Database Browser
で入手することができます。
上記のリンクを開くと右上に「Search:」という欄がありますのでここに
C/2012 S1
と入力しエンターでISON彗星の軌道要素が表示されます。利便性をはかるためかじつは「C/2012 S1」のかわりに「ISON」とやっても表示されます。
軌道要素の下にリンクがならんでおり一番最初に
Ephemeris
というのがあります。ここから軌道予測などを求めるためのページに移動することができます。
移動先は太陽の自転軸を計算する話でいろいろと利用した
NASA JPL's HORIZON system
です。
パラメータの設定をざっと説明します。
まず一番上の
Ephemeris Type
は
OBSERVER (Observer table)
になっていると思います。これは赤道・赤緯や方位角・高度を表示するのでそれはそれで使えるのですが、今は直交座標が必要なのでこれを
VECTOR (Vector table)
に変更します。
このとき三番目の項目
Coordinate Origin
が
Solar System Barycenter (SSB) [500@0]
変化することに注意します。座標原点は太陽系の重心だということです。
入力するとすれば太陽中心であれば「@sun」、太陽系重力中心であれば「@0」というようにします。
一つ飛びましたが二番目の
Target Body
はどの天体のことを調べたいかです。上の手順で進めば
Comet C/2012 S1 (ISON)
になっているはずです。そうなっていなかったら「C/2012 S1」または「ISON」と入力します。
次は
Time Span
ですからデータを取得したい日時(の範囲・間隔)を適当に設定します。
さらに
Table Settings
はどういうデータを取得するかとかデータの単位をどうするかみたいなことを設定します。
Ephemeris Typeが違うとここの設定内容も違います。
最後の
Display/Output
では出力形式を選択します。見る分にはHTMLがいいと思いますが結果をプログラムで読むとかいう用途であればPlain Textということになるでしょう。
------
さて実際に今日と明日のISON彗星の直交座標を表示させてみました。
今日
2456528.500000000 = A.D. 2013-Aug-24 00:00:00.0000 (CT)
x=-8.920680586267965E-01
y= 2.113903841868084E+00
z= 2.139808165394229E-01
太陽系重心からの距離 =2.304[天文単位]
明日
2456529.500000000 = A.D. 2013-Aug-25 00:00:00.0000 (CT)
x=-8.864134800881001E-01
y= 2.099097181684537E+00
z= 2.114589480227506E-01
太陽系重心からの距離 =2.288[天文単位]
今小惑星帯を通っているところでしょうか。もうじき2天文単位を切ります。
なお地球は現在は太陽の反対側になるので地球からの距離はもっとあります。
------
ちなみに(太陽系重心ではなく)太陽の中心からの距離は
8月24日 2.307[AU]
8月25日 2.291[AU]
です。また8月24日現在の地球からの距離は3.163AUです。
(2013-08-24 17:01:26)
-------
ところで
「国立天文台 - アイソン彗星」
のところに
アイソン彗星の軌道と位置の概略図
「JPL Small-Body Database Browser (NASA/JPL) (英語)」
というのがあります。
これは
JPL Small-Body Database Browser
で、「Orbit Diagram」を表示したものです。
細かく言うと上のリンクでCGIの引数にある「sstr=C%2F2012%20S1」がISON彗星を、「orb=1」が「Orbit Diagram」を表示することを意味しています。
私はISONだと思うのですが、「国立天文台 - アイソン彗星」とあるので併記することにしました。
-------
ISON彗星の位置予測はいろんな方法で調べることができますが「天文計算マニア」としてはやっぱり軌道要素であり日心直交座標でしょう。
これらは
JPL Small-Body Database Browser
で入手することができます。
上記のリンクを開くと右上に「Search:」という欄がありますのでここに
C/2012 S1
と入力しエンターでISON彗星の軌道要素が表示されます。利便性をはかるためかじつは「C/2012 S1」のかわりに「ISON」とやっても表示されます。
軌道要素の下にリンクがならんでおり一番最初に
Ephemeris
というのがあります。ここから軌道予測などを求めるためのページに移動することができます。
移動先は太陽の自転軸を計算する話でいろいろと利用した
NASA JPL's HORIZON system
です。
パラメータの設定をざっと説明します。
まず一番上の
Ephemeris Type
は
OBSERVER (Observer table)
になっていると思います。これは赤道・赤緯や方位角・高度を表示するのでそれはそれで使えるのですが、今は直交座標が必要なのでこれを
VECTOR (Vector table)
に変更します。
このとき三番目の項目
Coordinate Origin
が
Solar System Barycenter (SSB) [500@0]
変化することに注意します。座標原点は太陽系の重心だということです。
入力するとすれば太陽中心であれば「@sun」、太陽系重力中心であれば「@0」というようにします。
一つ飛びましたが二番目の
Target Body
はどの天体のことを調べたいかです。上の手順で進めば
Comet C/2012 S1 (ISON)
になっているはずです。そうなっていなかったら「C/2012 S1」または「ISON」と入力します。
次は
Time Span
ですからデータを取得したい日時(の範囲・間隔)を適当に設定します。
さらに
Table Settings
はどういうデータを取得するかとかデータの単位をどうするかみたいなことを設定します。
Ephemeris Typeが違うとここの設定内容も違います。
最後の
Display/Output
では出力形式を選択します。見る分にはHTMLがいいと思いますが結果をプログラムで読むとかいう用途であればPlain Textということになるでしょう。
------
さて実際に今日と明日のISON彗星の直交座標を表示させてみました。
今日
2456528.500000000 = A.D. 2013-Aug-24 00:00:00.0000 (CT)
x=-8.920680586267965E-01
y= 2.113903841868084E+00
z= 2.139808165394229E-01
太陽系重心からの距離 =2.304[天文単位]
明日
2456529.500000000 = A.D. 2013-Aug-25 00:00:00.0000 (CT)
x=-8.864134800881001E-01
y= 2.099097181684537E+00
z= 2.114589480227506E-01
太陽系重心からの距離 =2.288[天文単位]
今小惑星帯を通っているところでしょうか。もうじき2天文単位を切ります。
なお地球は現在は太陽の反対側になるので地球からの距離はもっとあります。
------
ちなみに(太陽系重心ではなく)太陽の中心からの距離は
8月24日 2.307[AU]
8月25日 2.291[AU]
です。また8月24日現在の地球からの距離は3.163AUです。
(2013-08-24 17:01:26)
-------
ところで
「国立天文台 - アイソン彗星」
のところに
アイソン彗星の軌道と位置の概略図
「JPL Small-Body Database Browser (NASA/JPL) (英語)」
というのがあります。
これは
JPL Small-Body Database Browser
で、「Orbit Diagram」を表示したものです。
細かく言うと上のリンクでCGIの引数にある「sstr=C%2F2012%20S1」がISON彗星を、「orb=1」が「Orbit Diagram」を表示することを意味しています。
« Excelで日食計算 | トップページ | ISON(アイソン)彗星の最新の観測記録(8月23日付けMPEC) »
「編集用」カテゴリの記事
- メモ(2013.11.04)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (1)(2013.07.26)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (2)(2013.07.26)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (3)(2013.07.26)
- 天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (0)(2013.07.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント