太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (1)
太陽や月の自転軸はP,B0,L0の三つのパラメーターで表されます。これらは天文年鑑でも理科年表でも調べることができますし
「国立天文台 暦計算室 暦象年表 太陽の自転軸」
や
「国立天文台 暦計算室 暦象年表 月の自転軸」
で調べることもできます。
でも自転も公転も力学にしたがっているわけですから自分で計算できるはずです。
月の視差について考察するつもりが
「月の視差について考えてみた (2-3)」
と
「月の視差について考えてみた (2-4)」
ではちょっと脱線してしまいましたので、その成果を使って考えてみたいと思います。
まず考えやすそうな太陽の、そしてB0について....
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となるわけですがθは自転軸の傾きです。理科年表で調べたら7.25°でした。
さてφの方ですが自転軸が傾いている方向ですから
φ = B0を求めたい日時の真近点角 - 自転軸が地球の方向を向いたときの真近点角
となります。
「B0を求めたい日時の真近点角」は「B0を求めたい日時の平均近点角」からケプラーの方程式を解いて離心近点角を求め、それから求める必要があります。
「Excelで解くケプラーの方程式」 編集
面倒ですがどうにかなりそうです。
一方「自転軸が地球の方向を向いたときの真近点角」はいくら調べてもわかりませんでした。これがわからないことにはB0を計算で求めるということができません。
(続く)
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「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (1)」 編集
ある時点の太陽の自転軸を表すB0から任意の時点のB0をどう求めるか考えていたら....
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (2)」 編集
「太陽の自転軸の方向」がわかればそこからB0などの太陽の自転軸向きを表す量との
関係がわかりそうです。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (3)」 編集
実際に国立天文台の暦でB0を計算してみました。でも正しい結果が得られません。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (4)」 編集
NASAジェット推進研究所の暦を使って求めたB0は国立天文台の数値と一致しました。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (5)」 編集
国立天文台の「自転軸の方向」は計算に必要な精度がなかったのがB0の不一致の原因でした。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (6)」 編集
北極方位角Pの値を求めます。
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (1/3)」 編集
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (2/3)」 編集
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (3/3)」 編集
「度分秒・時分秒と度との変換(1)」 編集
「度分秒・時分秒と度との変換(2)」 編集
「「内積」というもの」 編集
「国立天文台 暦計算室 暦象年表 太陽の自転軸」
や
「国立天文台 暦計算室 暦象年表 月の自転軸」
で調べることもできます。
でも自転も公転も力学にしたがっているわけですから自分で計算できるはずです。
月の視差について考察するつもりが
「月の視差について考えてみた (2-3)」
と
「月の視差について考えてみた (2-4)」
ではちょっと脱線してしまいましたので、その成果を使って考えてみたいと思います。
まず考えやすそうな太陽の、そしてB0について....
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となるわけですがθは自転軸の傾きです。理科年表で調べたら7.25°でした。
さてφの方ですが自転軸が傾いている方向ですから
φ = B0を求めたい日時の真近点角 - 自転軸が地球の方向を向いたときの真近点角
となります。
「B0を求めたい日時の真近点角」は「B0を求めたい日時の平均近点角」からケプラーの方程式を解いて離心近点角を求め、それから求める必要があります。
「Excelで解くケプラーの方程式」 編集
面倒ですがどうにかなりそうです。
一方「自転軸が地球の方向を向いたときの真近点角」はいくら調べてもわかりませんでした。これがわからないことにはB0を計算で求めるということができません。
(続く)
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