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2013年8月10日 (土)

太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (2)

前記事で

  いくら調べても「自転軸が地球の方向を向いたときの真近点角」がわからない

と書いたのですが、考えてみたら当たり前なのかもしれません。

私が勝手に式を立ててそのパラメーターが「自転軸が地球の方向を向いたときの真近点角」になったというだけの話で、そんなものは国立天文台だって提供する義務はないでしょう。

じゃあ、太陽の自転軸を規定するために一般的に用いられるパラメーターは何なんでしょう?

どうやらそのものずばりの「自転軸の方向」のようです。この値は

  「国立天文台 - 暦計算室 - こよみ用語解説

にあって

  自転軸の方向はおよそ赤経19h5m、赤緯+63.9°です。

とあります。もう少し精度の高い値がほしいのですがひとまずこれで先に進むことにします。この値は理科年表にもあります。そして理科年表を見るとこの値が2013.0の分点に対するものであることがわかります。ここはちょっと注意が必要でしょう。

これまでやってきたことと「自転軸の方向」の関係を考えてみます。まず太陽の視赤経が自転軸の赤経と同じ(または+12h)になったら P=0 になりそうです。Pは赤道面に対する傾きですから。

次に「自転軸が地球の方向を向いたとき」なのですが、最初よくわかりませんでした (^^;;

いろいろ考えていたら太陽の自転軸の向きと太陽の見える向きが直行していれば B0 = 0 になることに気づきました。つまり

  それぞれの方向余弦の内積が0のとき B0 = 0 となる

ということになります。

どうも太陽の自転軸(B0)を考えるときは「太陽の自転軸が地球の方向を向いたとき」ではなく「太陽の自転軸の方向と太陽の見える方向が直行したとき」つまり「太陽の自転軸を真横からみることになったとき」を基準にした方が合理的なような気がしてきました。

というか太陽の自転軸の方向から直接P、B0を求めればいい話なのかも....

(続く)

(2013-08-10 08:55:38)
---------

いろいろ見ていたらこんな記事を見つけました。

ほしとそらのめも
  「太陽自転軸の方向

この記事で紹介されている英語版Wikipediaの記事

  「Axial tilt

にNASAとIAUの値があります。

(2013-08-10 11:41:26)


太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (1)」 編集
    ある時点の太陽の自転軸を表すB0から任意の時点のB0をどう求めるか考えていたら....
太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (2)」 編集
    「太陽の自転軸の方向」がわかればそこからB0などの太陽の自転軸向きを表す量との
    関係がわかりそうです。
太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (3)」 編集
    実際にB0を計算してみました。


方向余弦について
  「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (1/3)」 編集
  「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (2/3)」 編集
  「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (2/3)」 編集

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