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2013年9月 9日 (月)

10月22日は東京で観測します

最新の記事は

  「22日早朝の小惑星による4.7等星の掩蔽

にあります。

(2013-10-21 20:55:00)
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313 Chaldaea(カルダエア)による掩蔽は郡山駅前での観測を真剣に考えていたのですが、実際問題として最近の掩蔽予測がどの程度あたっているものか

  「せんだい宇宙館 - 星食(Occultation)

の整約結果で調べてみました。

例えば今年8月25日の1246 Chakaだと実際は予報より100km以上西でした(このときは掩蔽帯はほぼ南北に走っています)

その前の8月20日の 116 Sironaはなかなかよくあっていて(観測データが少ないのではっきりとは言えないのですが)10km以下のようです。

もう一つ前の8月9日の 3828 Hoshinoは70kmくらい北です。

100kmくらいずれるのはあたりまえのようです。あるいは予報と実際が一致したら「運がよかった」あるいは「まぐれ」ということのようです。

一回掩蔽を起こした小惑星がもう一度掩蔽を起こすケースもあります。一回目の掩蔽で正確な位置がわかるわけですから二回目の予想はよく一致するのかと思いましたがそうでもないようです。

2009年10月14日に掩蔽があった38 Ledaは100km弱予報より北でしたが、2010年3月29日の二回目は70km南でした。ただ二回目は観測データが一個しかなくひょっとしたら200km近く南だったのかもしれません。

月による星食だと1秒以下の精度で予測することもムリなことではないように思えます。これは距離でいうとkm程度のオーダーです。一方小惑星は木星や火星などの強い摂動を受けますし月の運行ほどには観測・研究されていないでしょうからなかなか位置推算はむずかしいのでしょう。

なお 313 Chaldaeaの掩蔽が国内で観測されるのは二回目のようです。一回目の2010年3月26日のときはいい方に考えると数十km、悪い方に考えると100kmくらい北にずれていたようです。

10月22日の313 Chaldaeaによる掩蔽についてはまだ改良予報は出ていないようですが、

  郡山駅前で観測してがっかりするより東京で観測して予想外の展開を期待する

方がいいような気がしてきました (^^)

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星食(掩蔽)に関する関連記事や参考文献の一覧はこちら
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