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2013年9月 7日 (土)

10月22日早朝、小惑星カルダエアによる4.7等星の食

最新の記事は

  「22日早朝の小惑星による4.7等星の掩蔽

にあります。

(2013-10-21 20:55:00)
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気象庁の定義(?)では「未明」は午前3時までらしいのでタイトルを「早朝」に変えました (^^;;

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天文年鑑等を見ると10月22日04時30分に小惑星カルダエア(313 Chaldaea)による恒星(HIP 47130)の掩蔽が予測されています(予測されている時刻は「掩蔽帯が東京に最接近する時刻」だそうです)

月と違って小惑星は見かけの大きさがずいぶん小さいですから、小惑星による星食はめったにありません。天文年鑑の予測も10等星くらいの暗い恒星ばっかり並んでいます。

ところが今回は4.7等星です。デジカメでも十分に写る明るさです。さっそく予測計算をしてみました。

といってもやることは月と同じです。詳細は別に記事にしたいと思いますがこんなことをやってみました。

郡山駅前(経度(deg.) 140.38800、緯度(deg.) 37.39900)で観測するものとします。
04時20分と04時40分のカルダエアの位置を調べます。
この範囲内ではカルダエアの動きは直線的だと仮定します。
04時20分からの経過時間に応じたカルダエアの位置を算出しHIP 47130との離角を求められるようにします。
Excelのソルバーを使って離角が最小になる時刻(経過時間)を求めます。

結果はこういうことになりました。
$池袋駅南口の天文計算

04時20分から610秒後つまり04時30分10秒313 ChaldaeaHIP 47130との離角は0.0001'となり313 Chaldaeaのみかけの半径0.0005'より小さくなります。このときHIP 47130は掩蔽されるわけです。

なお郡山駅前でのこの掩蔽の継続期間を試算してみたところ2.5秒となりました。4.7等星が3秒間だけ星野から消えるわけですね。

これはちょっと見てみたい(写真に撮りたい)気がしますが、場所が....、時間が.....

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この掩蔽の観測計画を立てられる方は

  「小惑星の掩蔽の予測はあてになるか?
  「10月22日は東京で観測します。

も御覧ください。

(2013-09-09 13:05:56、2013-09-09 17:08:38)
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星食(掩蔽)に関する関連記事や参考文献の一覧はこちら
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