19日未明6.3等星掩蔽観測結果+謎の飛行物体
今日の未明の掩蔽(星食)の観測結果です。
17日未明の4.5等星の掩蔽のときは(けっきょく潜入の時刻を特定することはできなかったのですが)恒星と月の光度差に手こずりました。
今回は6.3等星、しかも月は満月前夜ということで前回と同じ方法ではぜったいに撮れそうにありません。
恒星が点光源という前提で考えると焦点距離を倍にすれば月の明るさは1/4になりますが恒星の明るさは変わりません(となるためには星像が広がらないように焦点距離に応じた口径も必要ですが)
そこで今回は隠し球__製作途中の80mmφ、f=700mmの対物レンズを使った鏡筒__を急遽持ちだしました。300mmの望遠レンズで4.5等星は撮れていましたからこれで6等星くらいまではなんとかなるはずです。
で、結果なのですが撮れたような気がします。ただあんまり自信がありません。
最初の三枚は写っており、最後の一枚には写ってないと思うのですが四枚目が写っているようにも思えるし単にノイズがそこにあるだけというようにも思えます。あるいはたまたま撮影中に掩蔽がはじまり星像が淡くなったということかもしれません。
今回はすっきりしない結果に終わりましたが、鏡筒(塩ビのパイプ)をUチャンネルを介してエツミのツインプレートにホースバンドで仮止めしただけのものを使っていますのでシャッターを切るたびにミラーの振動が伝わってしまうようで星像が安定しませんでした。そのためISO1600で撮りたかったのをISO3200にしてしまいました。
このあたりを改善すれば満月近くても6等星前後の暗部の潜入・出現は観測できそうに思えますし満月前後でなければかなり暗い恒星の掩蔽も撮影できそうです。
なお潜入が16:00:21UTCとすると予測は4秒遅かったことになります(一つ前の記事の01:00:08JSTというのは三鷹での予測で今回の観測地では01:00:25JSTでした)





(2013-09-19 07:35:35)
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追記
この掩蔽の始まる前に露出の設定をどうするかずっとテストしていたのですが、5分前に動画を撮ってみました。
今チェックしてみたらかすかにはありますがしかしはっきりと掩蔽された6.3等星がちゃんと写っていました。満月前後でなければあるいは恒星がもっと明るければNTTや標準電波などの報時信号といっしょに録画すれば0.1秒の精度での観測もできそうな気がしてきました。

月の上側にマークしてあるのが掩蔽HIP 113421です。動画からキャプチャしたこれらの画像だと眉唾に思われそうですが動画だと瞬いているのですぐわかります。
ところでこの動画を見ていると6.3等星より明るい光点が月の右下から出てきてさあっと動いていくのに気が付きました。
人工衛星の月面通過ではないかと思うのですが露出オーバーで撮っているので残念ながら月面を通過する様子は見えません。
できれば動画をアップします。
(2013-09-19 10:20:45)
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PENTAX K-r
f=700mm F=8.75 ISO3200 1/8sec
GIMP Ver.2.8.2
トリミング
Adaptive Contrast Enhancement
トーンカーブ調整
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19日未明の6.3等星の掩蔽
19日未明6.3等星掩蔽観測結果+謎の飛行物体
(動画)掩蔽5分前のHIP 113421
謎の飛行物体の正体 (1)
謎の飛行物体の正体 (2)
謎の飛行物体の正体 (3)
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星食(掩蔽)に関する関連記事や参考文献の一覧はこちら
「星食(掩蔽)参考文献・関連記事一覧」 編集
17日未明の4.5等星の掩蔽のときは(けっきょく潜入の時刻を特定することはできなかったのですが)恒星と月の光度差に手こずりました。
今回は6.3等星、しかも月は満月前夜ということで前回と同じ方法ではぜったいに撮れそうにありません。
恒星が点光源という前提で考えると焦点距離を倍にすれば月の明るさは1/4になりますが恒星の明るさは変わりません(となるためには星像が広がらないように焦点距離に応じた口径も必要ですが)
そこで今回は隠し球__製作途中の80mmφ、f=700mmの対物レンズを使った鏡筒__を急遽持ちだしました。300mmの望遠レンズで4.5等星は撮れていましたからこれで6等星くらいまではなんとかなるはずです。
で、結果なのですが撮れたような気がします。ただあんまり自信がありません。
最初の三枚は写っており、最後の一枚には写ってないと思うのですが四枚目が写っているようにも思えるし単にノイズがそこにあるだけというようにも思えます。あるいはたまたま撮影中に掩蔽がはじまり星像が淡くなったということかもしれません。
今回はすっきりしない結果に終わりましたが、鏡筒(塩ビのパイプ)をUチャンネルを介してエツミのツインプレートにホースバンドで仮止めしただけのものを使っていますのでシャッターを切るたびにミラーの振動が伝わってしまうようで星像が安定しませんでした。そのためISO1600で撮りたかったのをISO3200にしてしまいました。
このあたりを改善すれば満月近くても6等星前後の暗部の潜入・出現は観測できそうに思えますし満月前後でなければかなり暗い恒星の掩蔽も撮影できそうです。
なお潜入が16:00:21UTCとすると予測は4秒遅かったことになります(一つ前の記事の01:00:08JSTというのは三鷹での予測で今回の観測地では01:00:25JSTでした)





(2013-09-19 07:35:35)
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追記
この掩蔽の始まる前に露出の設定をどうするかずっとテストしていたのですが、5分前に動画を撮ってみました。
今チェックしてみたらかすかにはありますがしかしはっきりと掩蔽された6.3等星がちゃんと写っていました。満月前後でなければあるいは恒星がもっと明るければNTTや標準電波などの報時信号といっしょに録画すれば0.1秒の精度での観測もできそうな気がしてきました。

月の上側にマークしてあるのが掩蔽HIP 113421です。動画からキャプチャしたこれらの画像だと眉唾に思われそうですが動画だと瞬いているのですぐわかります。
ところでこの動画を見ていると6.3等星より明るい光点が月の右下から出てきてさあっと動いていくのに気が付きました。
人工衛星の月面通過ではないかと思うのですが露出オーバーで撮っているので残念ながら月面を通過する様子は見えません。
できれば動画をアップします。
(2013-09-19 10:20:45)
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PENTAX K-r
f=700mm F=8.75 ISO3200 1/8sec
GIMP Ver.2.8.2
トリミング
Adaptive Contrast Enhancement
トーンカーブ調整
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19日未明の6.3等星の掩蔽
19日未明6.3等星掩蔽観測結果+謎の飛行物体
(動画)掩蔽5分前のHIP 113421
謎の飛行物体の正体 (1)
謎の飛行物体の正体 (2)
謎の飛行物体の正体 (3)
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