謎の飛行物体の正体 (3)
さて謎の飛行物体の画像上の位置と撮影時刻がなんとなく決まりましたので次は画像上の位置から視位置(赤経・赤緯)を算出します。
この「画像上の位置から視位置を算出する」というのは以前から取り組んでいる課題でしてだいたい納得できる結果が出るようになったので近々記事にする予定ですし使ってみたいのですが今回は画像には既知の天体は二つしか写っていないのでいちばん簡単な方法でやることにします(だからあんまり精度はよくありません)
簡単に方法を説明します。
・第一段階
天体が撮った画像にどう写るかは次の要素で決まります。
A.カメラを向けている方向の赤経(ピッチ)
B.カメラを向けている方向の赤緯(ヨー)
C.カメラの傾き(ロール)
D.レンズの焦点距離とセンサーのサイズ・画素数で決まる定数
上の要素を適当に仮定し既知の天体の画像上の位置を計算します。
計算で求めた位置と実際に写っている位置の差(距離の自乗の和)が最小になるようなA,B,C,Dを求めます(Excelのソルバーを使います)
・第二段階
未知の天体の視位置(赤経・赤緯)を適当に仮定して上のA,B,C,Dを使い未知の天体の画像上の位置を計算します。
計算で求めた位置と実際に写っている位置の差(距離(の自乗))が最小になるような赤経・赤緯を求めます(ここもExcelのソルバーを使います)
以上の手順を踏むと未知の天体=謎の飛行物体の視位置(赤経・赤緯)が求まります。
具体的にはこんなExcelのワークシートを使います。
「20130919_謎の物体_1.xls」
実際に計算するとこんな結果が出ました。

次はこの視位置を使って謎の飛行物体が人工衛星と仮定したときの軌道を決めます。
なお上に出てくるD.は本来カメラのスペックから計算できるはずなのですがそれをやると痛い目に会います (^^;;
(2013-09-21 17:33:29)
---------
19日未明の6.3等星の掩蔽
19日未明6.3等星掩蔽観測結果+謎の飛行物体
(動画)掩蔽5分前のHIP 113421
謎の飛行物体の正体 (1)
謎の飛行物体の正体 (2)
謎の飛行物体の正体 (3)
この「画像上の位置から視位置を算出する」というのは以前から取り組んでいる課題でしてだいたい納得できる結果が出るようになったので近々記事にする予定ですし使ってみたいのですが今回は画像には既知の天体は二つしか写っていないのでいちばん簡単な方法でやることにします(だからあんまり精度はよくありません)
簡単に方法を説明します。
・第一段階
天体が撮った画像にどう写るかは次の要素で決まります。
A.カメラを向けている方向の赤経(ピッチ)
B.カメラを向けている方向の赤緯(ヨー)
C.カメラの傾き(ロール)
D.レンズの焦点距離とセンサーのサイズ・画素数で決まる定数
上の要素を適当に仮定し既知の天体の画像上の位置を計算します。
計算で求めた位置と実際に写っている位置の差(距離の自乗の和)が最小になるようなA,B,C,Dを求めます(Excelのソルバーを使います)
・第二段階
未知の天体の視位置(赤経・赤緯)を適当に仮定して上のA,B,C,Dを使い未知の天体の画像上の位置を計算します。
計算で求めた位置と実際に写っている位置の差(距離(の自乗))が最小になるような赤経・赤緯を求めます(ここもExcelのソルバーを使います)
以上の手順を踏むと未知の天体=謎の飛行物体の視位置(赤経・赤緯)が求まります。
具体的にはこんなExcelのワークシートを使います。
「20130919_謎の物体_1.xls」
実際に計算するとこんな結果が出ました。

次はこの視位置を使って謎の飛行物体が人工衛星と仮定したときの軌道を決めます。
なお上に出てくるD.は本来カメラのスペックから計算できるはずなのですがそれをやると痛い目に会います (^^;;
(2013-09-21 17:33:29)
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19日未明の6.3等星の掩蔽
19日未明6.3等星掩蔽観測結果+謎の飛行物体
(動画)掩蔽5分前のHIP 113421
謎の飛行物体の正体 (1)
謎の飛行物体の正体 (2)
謎の飛行物体の正体 (3)
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