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2013年9月27日 (金)

明日未明の掩蔽に向けて....

さんから明日未明6.2等星の掩蔽があると聞きました。

時刻がちょっとアレなんですが、恒星の明るさもまあまあですしお月様の方も手頃な月齢で観測しやすい高度です。今回はどうやって観測するか検討をはじめました。

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これまでPENTAX K-rで1秒毎のインターバル撮影を使ってきました。理由は簡単でGPSユニットを付ければ時刻が正確にわかるからということです。

ただ「わかる」と言っても秒までですし、インターバール撮影ですから例えば42秒に撮った画像に恒星があり43秒に見えなくなったとしたら「43秒±1秒に潜入した」ことしか言えません。

星食予測の目標として0.1秒以下の誤差というのがあります。あくまで目標ですがいくら予測を0.1秒の精度でやったとしても今はそれを観測で確認することができません。

手持ちの機材でできるそんなに手間がかからない方法というとカメラの動画の機能でのビデオ撮影しか思いつきません。ビデオの場合はなんらかの方法で時刻がわかるようにしなければなりませんが、これは標準電波の報時がいちばん簡単そうです。例えばBPMであればさんが

  「-20º 4606の星食

やその他の記事で細かくチェックされているので問題になりそうなところは把握済みです。

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さて最大の問題はカメラの動画機能で掩蔽が観測できるかということになります。先日掩蔽の直前にテストのため動画を撮ったのですがかなり苦しい写り方をしていました。

いろいろ考えてPENTAX QにNIKONの180mm F2.8というレンズを撮ってみることにしました。
露出はマニュアル、ISO1600(これ以上にはできません)、1/30sec(シャッター速度もいちばん長くしました)、手ぶれ補正なし、です。
地球照が写るくらいの露出がないと掩蔽の撮影はムリなのですべてに明るく明るくという方針です。

テストとして月の近くの恒星を撮ってみました。以下動画からキャプチャした画像です。

月の右側が7.1等星、下側が7,2等星です。このサイズの画像では見えないかもしれませんがまあまあ写っています。
池袋駅南口の天文計算-01

7.1等星の方の拡大です。この近さでも星像ははっきりしているので6.2等星ならなんとかなりそうです
池袋駅南口の天文計算-02

ちょっと離れたところにある明るい恒星
池袋駅南口の天文計算-03

上を拡大したものですが、さすがにこの等級になるとしっかり写ります。掩蔽も余裕で撮れるでしょう。
池袋駅南口の天文計算-04

あとは今夜曇らないことを祈るだけです (^^)

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星食(掩蔽)に関する関連記事や参考文献の一覧はこちら
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