GPSタイムをわかりやすくした
前記事でGPS受信モジュールGM-316の測位情報からPIC16F648Aを使って時刻を抜き出しLEDのディスプレイで表示することができました。
目で見てすぐに時刻がわかるようになりましたし、また受信状況からそれが正しい時刻かどうかも判断できるようになりました。
ただ掩蔽の観測に使うという点ではじつはあんまり意味がありません。今はGPS受信モジュールの1PPS出力を画像(動画)とともに録音するという方法を採ろうとしているからです。
これまでは時刻を知るため測位情報のシリアルデータも録音しそれを解析して時刻を知るという方法を使っていました。これはずいぶんと手間がかかる作業です。シリアルデータを解析してどこに時刻情報があるか調べるのですがバイナリデータを解析するわけですから辛気くさい作業です。
今回はこの点を改善するのが目的です。PIC16F648Aで時刻は抜き出していますからこれを音声として出力しようという試みです。いろんな方法が考えられます。例えばモールス符号のようにして出力するという方法もあると思います。ここでも手抜きすることを考えPIC16F648Aのシリアル出力を使うことにします。つまり抜き出した時刻のデータをそのままシリアルで送信しこれを録音しようという魂胆です。
具体的にはこういう風になります。

NHK(JOAK第一)とともに録音したものです。
A1~A9はGPS受信モジュールの1PPS信号をそのまま出力したものです。そしてB1~B5が今回改善した時刻情報です。時刻情報は00秒、10秒、....、50秒から五回つまり5秒間だけ出力します。
ですからこれだけでも秒の一桁目はわかるようになります。B1の出力されているところは時報を見ればわかるように00秒です。
次にB1~B5を見てみます(ただし以下のデータは上から二十分ほど経ってからのものです)
B1

これは最初別の出力方法を考えていたとき必要があって入れたのですが今回の出し方では不要ですが消すのを忘れていました (^^;;
常に0x00が出力されます。
B2

0x15となっていますがこれはバイナリというよりBCDで十進の15を意味しています。UTCの15時つまりJSTの0時のことです。
B3

0x22でこれも同様に十進の22のことで22分を意味しています。
B4

こちらは0x33で33秒を意味しています。B4が出力されるのは03秒、13秒、23秒、...となりますから一の桁はかならず“3”になります。
B5

これは受信状況です。“1”は“GPS SPS Mode, fix valid”で測位が完了していることを意味しています。“1”あるいは“2”であれば問題なし。“0”あるいは“6”であれば一時的に測位ができなくなっていることをそれ以外(“5”)であれば取得した時刻は使えないと考えればよさそうです。
以上をまとめると、B3に先行する1PPS出力は00時22分33秒でありこれは正しい時刻と信じることができる、ということになります。
まだ改良すべき点はいろいろとあります。例えば分つまり00秒がどこかひと目でわかるようにするくらいはすぐにできることなのでやてみたいと思います。
動画といっしょに録音して時刻を確認できるようにするという目標はほぼ達成できたように思います。
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「時刻標準のまとめと関連記事一覧」 編集
目で見てすぐに時刻がわかるようになりましたし、また受信状況からそれが正しい時刻かどうかも判断できるようになりました。
ただ掩蔽の観測に使うという点ではじつはあんまり意味がありません。今はGPS受信モジュールの1PPS出力を画像(動画)とともに録音するという方法を採ろうとしているからです。
これまでは時刻を知るため測位情報のシリアルデータも録音しそれを解析して時刻を知るという方法を使っていました。これはずいぶんと手間がかかる作業です。シリアルデータを解析してどこに時刻情報があるか調べるのですがバイナリデータを解析するわけですから辛気くさい作業です。
今回はこの点を改善するのが目的です。PIC16F648Aで時刻は抜き出していますからこれを音声として出力しようという試みです。いろんな方法が考えられます。例えばモールス符号のようにして出力するという方法もあると思います。ここでも手抜きすることを考えPIC16F648Aのシリアル出力を使うことにします。つまり抜き出した時刻のデータをそのままシリアルで送信しこれを録音しようという魂胆です。
具体的にはこういう風になります。

NHK(JOAK第一)とともに録音したものです。
A1~A9はGPS受信モジュールの1PPS信号をそのまま出力したものです。そしてB1~B5が今回改善した時刻情報です。時刻情報は00秒、10秒、....、50秒から五回つまり5秒間だけ出力します。
ですからこれだけでも秒の一桁目はわかるようになります。B1の出力されているところは時報を見ればわかるように00秒です。
次にB1~B5を見てみます(ただし以下のデータは上から二十分ほど経ってからのものです)
B1

これは最初別の出力方法を考えていたとき必要があって入れたのですが今回の出し方では不要ですが消すのを忘れていました (^^;;
常に0x00が出力されます。
B2

0x15となっていますがこれはバイナリというよりBCDで十進の15を意味しています。UTCの15時つまりJSTの0時のことです。
B3

0x22でこれも同様に十進の22のことで22分を意味しています。
B4

こちらは0x33で33秒を意味しています。B4が出力されるのは03秒、13秒、23秒、...となりますから一の桁はかならず“3”になります。
B5

これは受信状況です。“1”は“GPS SPS Mode, fix valid”で測位が完了していることを意味しています。“1”あるいは“2”であれば問題なし。“0”あるいは“6”であれば一時的に測位ができなくなっていることをそれ以外(“5”)であれば取得した時刻は使えないと考えればよさそうです。
以上をまとめると、B3に先行する1PPS出力は00時22分33秒でありこれは正しい時刻と信じることができる、ということになります。
まだ改良すべき点はいろいろとあります。例えば分つまり00秒がどこかひと目でわかるようにするくらいはすぐにできることなのでやてみたいと思います。
動画といっしょに録音して時刻を確認できるようにするという目標はほぼ達成できたように思います。
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