月齢・月相・位相角・輝面率
「天文年鑑」を見たら今日小惑星クレオパトラ(216 Kleopatra)が衝だそうです。9.5等なのでPENTAX K-rに300mmの望遠レンズでもなんとか撮れそうです。昨日撮ろうと思ったのですが、衝=午前0時頃に南中、でもって満月=午前0時頃に南中ということで写真を撮るのはたいへんそうです。けっきょく昨日は曇っていて撮れませんでしたが (^^;;
で今回はこの「満月」っていうのが何かと考え始めたのですがなかなかやっっかいです。
日常的な感覚としては
お月様がもっともまん丸くなるとき=お月様の欠けた部分がもっとも少なくなるとき
なんでしょうが天文学的(?)には望として定義されています。つまり
太陽と月の黄経の差が180度になるとき
です。この定義から直接「お月様がもっともまん丸くなる」という結論は出ないと思いますからちょっとやっかいです。
ひとまずどういうことになっているかまとめてみました。
これを見ていちばん気になるのは上弦・下弦≠半月ということでしょうか。
これから具体的に半月になるのはいつなのか、上弦・下弦の時刻とどのくらい違うのか、また満月の時刻=望の時刻なのかということを考えてみたいと思っています。
離角+位相角は180度に近いのですが太陽が有限の距離にあるためぴったり180度にはなりません。
(地球から見た太陽と月の)離角+位相角+太陽から見た地球と月の離角=180度
ということになるはずです。
唐突ですが位相角101度の金星

PENTAX K-r f=700mm F8.75 ISO1600 1/1600sec
2013.11.17 16:06
ピクセル等倍
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「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (1)」 編集
ある時点の太陽の自転軸を表すB0から任意の時点のB0をどう求めるか考えていたら....
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (2)」 編集
「太陽の自転軸の方向」がわかればそこからB0などの太陽の自転軸向きを表す量との
関係がわかりそうです。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (3)」 編集
実際に国立天文台の暦でB0を計算してみました。でも正しい結果が得られません。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (4)」 編集
NASAジェット推進研究所の暦を使って求めたB0は国立天文台の数値と一致しました。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (5)」 編集
国立天文台の「自転軸の方向」は計算に必要な精度がなかったのがB0の不一致の原因でした。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (6)」 編集
北極方位角Pの値を求めます。
「(どうしても結果が合わない)月の秤動を計算する話し」 編集
月面経度(日面経度)L0の求め方を考えているのですが暦象年表と小数点以下二桁くらいまで一致する結果が得られません。
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (1/3)」 編集
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (2/3)」 編集
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「度分秒・時分秒と度との変換(2)」 編集
「「内積」というもの」 編集
で今回はこの「満月」っていうのが何かと考え始めたのですがなかなかやっっかいです。
日常的な感覚としては
お月様がもっともまん丸くなるとき=お月様の欠けた部分がもっとも少なくなるとき
なんでしょうが天文学的(?)には望として定義されています。つまり
太陽と月の黄経の差が180度になるとき
です。この定義から直接「お月様がもっともまん丸くなる」という結論は出ないと思いますからちょっとやっかいです。
ひとまずどういうことになっているかまとめてみました。
イベント | 月齢 | 月相 | 太陽月黄経差 | 離角 | 位相角 | 輝面率 |
新月(朔) | 0.0 | 0 | 0度 | ≒0度 | ≒180度 | ≒0.0 |
上弦 | ≒7.5 | 7 | 90度 | ≒90度 | ≒90度 | ≒0.5 |
(日常感覚の上弦) 半月 | ≒7.5 | ≒7 | ≒90度 | ≒90度 | 90度 | 0.5 |
望 | ≒15.0 | 14 | 180度 | ≒180度 | ≒0度 | ≒1.0 |
(日常感覚の)満月 | ≒15.0 | ≒14 | ≒180度 | ≒最大 | 最小 | 最大 |
下弦 | ≒21.5 | 21 | 270度 | ≒90度 | ≒90度 | ≒0.5 |
(日常感覚の下弦) 半月 | ≒21.5 | ≒21 | ≒270度 | ≒90度 | 90度 | 0.5 |
日食 | 0.0 | 0 | 0度 | 0度度 | 180度 | 0.0 |
月食 | ≒15.0 | 14 | 180度 | 180度 | 0度 | 1.0 |
これを見ていちばん気になるのは上弦・下弦≠半月ということでしょうか。
これから具体的に半月になるのはいつなのか、上弦・下弦の時刻とどのくらい違うのか、また満月の時刻=望の時刻なのかということを考えてみたいと思っています。
離角+位相角は180度に近いのですが太陽が有限の距離にあるためぴったり180度にはなりません。
(地球から見た太陽と月の)離角+位相角+太陽から見た地球と月の離角=180度
ということになるはずです。
唐突ですが位相角101度の金星

PENTAX K-r f=700mm F8.75 ISO1600 1/1600sec
2013.11.17 16:06
ピクセル等倍
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ある時点の太陽の自転軸を表すB0から任意の時点のB0をどう求めるか考えていたら....
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「太陽の自転軸の方向」がわかればそこからB0などの太陽の自転軸向きを表す量との
関係がわかりそうです。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (3)」 編集
実際に国立天文台の暦でB0を計算してみました。でも正しい結果が得られません。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (4)」 編集
NASAジェット推進研究所の暦を使って求めたB0は国立天文台の数値と一致しました。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (5)」 編集
国立天文台の「自転軸の方向」は計算に必要な精度がなかったのがB0の不一致の原因でした。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (6)」 編集
北極方位角Pの値を求めます。
「(どうしても結果が合わない)月の秤動を計算する話し」 編集
月面経度(日面経度)L0の求め方を考えているのですが暦象年表と小数点以下二桁くらいまで一致する結果が得られません。
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (1/3)」 編集
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (2/3)」 編集
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (3/3)」 編集
「度分秒・時分秒と度との変換(1)」 編集
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