(どうしても結果が合わない)月の秤動を計算する話
いろいろと試行錯誤をしながら「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める」のテーマで書いて来ました。
自転軸の向きと太陽(あるいは月)の視位置がわかっているときどうやって自転軸を表すパラメータを求めるかというテーマです。月の場合はP,B0,L0は秤動の状況を示します。
B0は太陽(月)の自転軸の向きと太陽(月)の見える方向のなす角として求めました。
Pは太陽(月)の自転軸と地軸のなす角(正確には二つの天体を結ぶ直線に直交する平面に投影された自転軸のなす角)として求めました。
後はL0なんですが、だいぶ難航してます。もうどうしようもないのでちょっと一休みしよう、そのあいだに親切な方が教えていただけるかもしれない、という記事です (^^)
掩蔽の予測で細かい状況も表示できるようにしたいと思っているのですが次の予測はひとまず今回の結果を使いたいと思います。
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ファイル名を見ればわかると思いますがいろんな方法でL0を求めようとしています。今回記事にしたのは自転軸が傾いてもおらず自転もしていない月があったとしてそこから地球がどう見えるかということから自転軸の傾きの影響を計算しようという方法です。
数日ごとのL0を求めてみたいのですが残念ながら暦象年表と0.01度~0.02度の誤差があります。一年先になると0.08度くらいの誤差になります。

何か本質的な勘違いをしているのか、それとも暦象年表では私が考えていないような細かい何かの影響まで計算に入れてあるのか?なんとも言えません。
0.01度くらいの誤差は現実にはほとんど問題にならないと思うのですがやっぱり掩蔽予測に使うとなると話が違ってきます。理想としては0.0001度くらいの誤差で納めたいものです。
(となると暦象年表ではなくNASAL JP Horizonsのデータを使わなければならなくなるのですが、これはこれで別の問題があります)
今回は計算方法が間違っているかもしれないので細かい説明は省略します。興味のある方はExcelのファイルをご覧ください。

「月の秤動_4.xls」
(2013-11-03 20:49:32)
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月の自転周期は27.32166157日としています。
最初日にちとともに誤差が大きくなっているように見えて自転周期を疑ったのですが細かく調べてみたら誤差はなにかにともなって上下動しているようです。
(2013-11-04 08:43:50)
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関連記事
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (1)」 編集
ある時点の太陽の自転軸を表すB0から任意の時点のB0をどう求めるか考えていたら....
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (2)」 編集
「太陽の自転軸の方向」がわかればそこからB0などの太陽の自転軸向きを表す量との
関係がわかりそうです。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (3)」 編集
実際に国立天文台の暦でB0を計算してみました。でも正しい結果が得られません。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (4)」 編集
NASAジェット推進研究所の暦を使って求めたB0は国立天文台の数値と一致しました。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (5)」 編集
国立天文台の「自転軸の方向」は計算に必要な精度がなかったのがB0の不一致の原因でした。
「太陽の自転軸のパラメーターP,B0,L0を「計算で」求める (6)」 編集
北極方位角Pの値を求めます。
「(どうしても結果が合わない)月の秤動を計算する話し」 編集
月面経度(日面経度)L0の求め方を考えているのですが暦象年表と小数点以下二桁くらいまで一致する結果が得られません。
「極座標と直交座標の変換(方向余弦) (1/3)」 編集
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「「内積」というもの」 編集
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B0は太陽(月)の自転軸の向きと太陽(月)の見える方向のなす角として求めました。
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後はL0なんですが、だいぶ難航してます。もうどうしようもないのでちょっと一休みしよう、そのあいだに親切な方が教えていただけるかもしれない、という記事です (^^)
掩蔽の予測で細かい状況も表示できるようにしたいと思っているのですが次の予測はひとまず今回の結果を使いたいと思います。
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ファイル名を見ればわかると思いますがいろんな方法でL0を求めようとしています。今回記事にしたのは自転軸が傾いてもおらず自転もしていない月があったとしてそこから地球がどう見えるかということから自転軸の傾きの影響を計算しようという方法です。
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何か本質的な勘違いをしているのか、それとも暦象年表では私が考えていないような細かい何かの影響まで計算に入れてあるのか?なんとも言えません。
0.01度くらいの誤差は現実にはほとんど問題にならないと思うのですがやっぱり掩蔽予測に使うとなると話が違ってきます。理想としては0.0001度くらいの誤差で納めたいものです。
(となると暦象年表ではなくNASAL JP Horizonsのデータを使わなければならなくなるのですが、これはこれで別の問題があります)
今回は計算方法が間違っているかもしれないので細かい説明は省略します。興味のある方はExcelのファイルをご覧ください。

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