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2013年12月16日 (月)

15日深夜6.7等星の掩蔽(1)

どうやら12月15日深夜の6.7等星の掩蔽については潜入の瞬間をとらえることができたようです。そこで本格的に潜入の時刻を調べたいのですがまずその“前提”みたいなことを書きたいと思います。

これまでの“デジカメ研究”の“成果”を確認します。



画像上端(つまりセンサー下端)はA点から露光が始まります(具体的にはフォトダイオードに蓄積されている電荷がこの時点で放電されるということだと思います)

露光の開始は画像の下端に向かっていき最下端ではBから開始されます。

しばらく経つと今度はC点から走査(フォトダイオードにたまっている電荷の読取り)が始まります。そしてE点でセンサーの走査が終了します。

この頃には次のフレームの露光はもう始まっています(D点)

A-BあるいはC-Eの間隔がセンサーの走査に必要な時間になります。これは実測していないのですが以前調べた静止画の走査時間をもとに計算して見ると0.027秒程度です。

A-CあるいはB-Eはセンサーが露光している時間つまり露出時間になります。

そしてA-Dが各フレームの露出間隔ということになります。

それぞれの時間については図にスペック値(あるいは計算値)を書き込んであります。ほんとにこの時間になっているのかは実測してみないとわかりません。露出時間や撮影間隔が一定しているのかということも含めて実測してみる必要があるし実際にやってみたいのですがとてもめんどうな作業なのでここではスペック値を信じて話を進めることにします(こういうのはこれまでの記事にあるように工夫すればけっこうちゃんと調べられるものです)

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どこを時刻の原点T0とします)にとるかが問題なのですがここでは(フレームNo.0の)A点ということにします。

フレームNo.0の緑色の線のあたりに被写体(例えば星像)が写っていたとします。そうするとこれまでの話から星像は

  T0 + 0.027 * y / H [秒]

から

  T0 + 0.027 * y / H + 1/30 [秒]

の間に露出されて撮られたものだということになります。

同様にフレーム No.n に写っている星像は

  T0 + 0.027 * y / H + 1/29.97 * n [秒]

から

  T0 + 0.027 * y / H + 1/30 + 1/29.97 * n [秒]

の間に撮られたことがわかります。

これからの記事は以上を前提に書いていきます。

調べなければならないのは

  潜入が起きたフレーム

  星像の位置(y座標)

そして最大の課題

  T0の具体的な時刻

です。

補足

C-D間はほとんど0です。走査すると電荷がクリアされることを考えると(露出時間が1/30秒のとき)じつは A-C = A-D、つまり C-D = 0 でフレーム間に隙間はないような気がします。

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