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2013年12月13日 (金)

グリニッジ視恒星時を求める(暫定版)

「改訂版」はいろいろ事情があって

  「グリニッジ視恒星時を求める(改訂版)

として新規に記事を書きました。

(2013-12-17 19:02:19)
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この記事ではいい加減なことをしてますが三桁くらいでまともに(?)章動計算ができるようになりました。

  「章動計算(1)

この記事の内容は上記にあわせてちかぢか改訂予定です。

(2013-12-16 13:56:17)
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天文計算はなかなかややこしいです。Aを求めようと思ったらBを計算する必要があって、さらにBを計算しようと思ったらCを計算しなくちゃならなくって....、というのがあるとだいたい途中でいやになります。

グリニッジ視恒星時(GAST=Greemwich Apparent Sidereal Time)の計算もそうでした。最後まで行き着かなかったので暫定版としてあります。

とは言ってもExcelのシートにあるように国立天文台・暦象年表とくらべても視恒星時は0.03秒(角度に換算すると0.0001度)くらいの差なので掩蔽計算にはぜんぜん問題ないレベルです。だから完全版はとうぶん先になると思います。

  「GAST.xls

ただ章動の計算は他にも必要になりますので完全放置にはしないつもりです。

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さらに精度の高い計算をしたいという方もいらっしゃると思うので概要を書いておきます。元ネタは前記事同様

  福島登志夫編「天体の位置と運動」

になります。

平均恒星時は歳差まで考慮したもの視恒星時は章動も考慮したものになります。ですから章動の計算をちゃんとすれば視恒星時は求まるのですが、これがけっこうめんどうです。
Excelのシートで言えば28行目のΔψ(黄道に平行な方向に働く黄経における章動)と30行目のΔε(黄道に垂直な方向に働く黄道傾斜における章動)の値が求まりさえすればあとは自然に求まります。

同書によれば最新の章動理論はIAU 2000A(とそれを簡略化したIAU 2000B)だそうです。ですからこれに基づくのがいちばん精度がよさそうです。ただこれは月・太陽項が678個、惑星項が687個あるそうです。

同書に具体的な計算方法とその係数が書いてあるのはIAU 1980によるものです。これも係数は106個あるそうで同書に書かれているのは主要項の5個だけです。

そして今回はそのうちの一個だけを使って計算しました (^^;;

1個計算するのも5個計算するのも同じように思えますが、いちばん影響の大きそうな1個は月の昇交点経度だけわかれば計算できるのに対し他は太陽の平均近点角とか月と太陽の平均離角とかそんなの(ドローネ角というらしいです)が必要になるのでめんどうになってやめたわけです。

ドローネ角については

  長沢工「天体の位置計算」

に具体的な計算方法がありますのでそっちから検討してみるつもりです。

なおUTとTTをごっちゃにしているなんてところもありますが、これは項数を増やすときいっしょに修正するつもりです。



(2013-12-13 16:55:39)
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