極座標(赤経・赤緯)と直交座標(方向余弦)の変換 (1)
そして天文計算では座標の回転が多いです。
赤道座標径を地平座標系に変換する、自転軸の傾きの影響を調べる、...
こういう場合は座標を直交座標で表しておいて回転の行列(マトリックス)を掛ける方法がわかりやすいです。
赤道座標径を地平座標系に変換する、自転軸の傾きの影響を調べる、...
こういう場合は座標を直交座標で表しておいて回転の行列(マトリックス)を掛ける方法がわかりやすいです。
そういうわけで天文の計算は
極座標を直交座標に変換する
極座標を直交座標に変換する
回転の計算を(繰り返し)行う
直交座標と書きましたがじっさいには恒星などは見える方向だけが問題で恒星までの距離を問題にすることは少ないです。そこで恒星は半径1の(天)球上に張り付いている点だと考えます。
この場合のように方向だけ考えるときは直交座標のことを方向余弦という言葉で表しL,M,Nと記すことが多いです。
赤道座標系(要するに赤経・赤緯)で具体的に考えてみます。
座標軸はx=春分点の方向、z=天の北極の方向とします。
たとえば方赤経α、赤緯δのところに恒星が見えるとします。この恒星の直交座標(xp,yp,zp)(OPの長さrを1とすれば方向余弦(L,M,N) )を求めます。
yp = r' * sin(α)
です。ここでz軸とOPを含むv-z平面を横から(正面から?)見たときを考えます。
です。ここでz軸とOPを含むv-z平面を横から(正面から?)見たときを考えます。
zp = r * sin(δ)
です。
です。
以上をまとめると
xp = r * cos(δ) * cos(α)
xp = r * cos(δ) * cos(α)
yp = r * cos(δ) * sin(α)
zp = r * sin(δ)
となります。これが極座標を直交座標に変換する方法になります。
となります。これが極座標を直交座標に変換する方法になります。
r=1の場合つまり方向余弦は
L = cos(δ) * cos(α)
L = cos(δ) * cos(α)
M =cos(δ) * sin(α)
N = sin(δ)
ということになります。
極座標から直交座標(方向余弦)への変換では一点注意すべきことがあります。
(「極座標(赤経・赤緯)と直交座標(方向余弦)の変換 (2) 」に続きます。Excelでどうなるかはあとでまとめて書きます)
ということになります。
極座標から直交座標(方向余弦)への変換では一点注意すべきことがあります。
(「極座標(赤経・赤緯)と直交座標(方向余弦)の変換 (2) 」に続きます。Excelでどうなるかはあとでまとめて書きます)
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