本日7月2日の星食(掩蔽)予測
掩蔽の予測と観測については
『「掩蔽(星食)の予測と観測」記事目次とリンク集』
に一覧があります。
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今月の予測をまだ作っていないのですが、今日星食があるのでその分だけ
次の観測可能な星食は7月6日20時頃の5等星です。
2014/7/2 | 20h頃 | HIP51017(8.053) | (星)R 1526 空は明るく恒星は暗いです (^^;; |
天候も思わしくないですしこれを見ることができる方はほとんどいらっしゃらないような....
だからそれだけ値打ちがあります (^^)
任意の地点(緯度、経度を設定可能です)での潜入・出現の時刻を予測できるExcelファイルを用意しました。
「ダウンロード Occult_Ver.4.5_201407a.xls (953.0K)」
この予測は誤差は通常10秒以下に収まるはずですが接食あるいは接食に近い星食では使わないでください。
接食については詳しい資料がJCLOから提供されています。
「JCLO - [PDF版] 星食観測ハンドブック2014 発行のお知らせ」
また掩蔽予測のアプリもありますので一つ紹介しておきます。
「「Occult v4.1.0 - Occultation Prediction Software by David Herald」
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予測シートの使い方
まずどこで星食を見るのかを入力します。
例えばNo.7のところに入力する場合
H26のセルに観測場所名
I26のセルに経度
J26のセルに緯度
K26のセルに標高
です。観測場所が1km違うだけで潜入・出現の時刻は1秒とかそれ以上変化しますので経緯度はちゃんと入力した方がいいです。標高は1000mとか2000mでもない限りあんまり影響がないので0mでもかまいません。JCLOへの報告では標高はm単位で必要なのでちゃんと調べておいた方がいいと思いますが...
経緯度はWGS84/JGD2000でお願いします。こっちはJCLOに報告するときは0.1秒単位です。なお大きな望遠鏡のときは“望遠鏡の不動点”の経緯度・標高を報告するそうです。
入力が終わったら観測場所をセットします。
C24のセルがドロップダウンリストになっていますのでここから先ほど入力した観測場所を選びます。
C30のセルのドロップダウンリストから観測対象にする恒星を選べばすぐに予測が表示されます。
B39のセルもドロップダウンリストになっていてここで予測時刻の表示を0.1秒単位にすることができます。0.1秒単位になっているのは1km北に移動したらどれだけ予測時刻が変化するのか調べるようなときのためで今のシートの計算方法ではそれだけの精度はありません。数秒の誤差はあるものと思っていただいた方が無難です。撮影されるんでしたら30秒くらい前からお願いします。
まずC38/D38のところに注目します。左側は潜入、右側が出現になっていますがふつうこれが“暗縁潜入”あるいは“暗縁出現”になっていないと観測がむずかしいです。
ふつう満月(望)の前だと暗縁潜入/明縁出現、満月(望)の後だと明縁潜入/暗縁出現となります。
ときによって暗縁潜入/暗縁出現、明縁潜入/明縁出現ということもありえます。ただこういうケースは恒星が月をかすめていく接食に近くこのExcelシートでの予測時刻はあんまりあてになりません(もし使っていただけるのであれば下の方に“最接近時刻”というのがありますのでその時刻を中心に観測します)
逆に実際は接食気味の場合掩蔽が起きないとしてしまうケースもあります。最接近時の離角が小さいときは上に書いたJCLOの資料で接食限界線を確認した方がいいと思います。
C39/D39に予測時刻がありますのでスケジュールを確保します。
C40/D40にそのときの月の高度、D41に方位角が表示されますので観測可能な位置かどうか確かめます。
C45/D45の輝面比は月のどの程度が光っているかを示しています。この値が小さい方が観測しやすいのですが観測対象の恒星が明るければ観測できます。6等星より暗い恒星なんかだとこの輝面比0.8とか0.9になるとつらいです。
C47/D47に太陽の高度があります。これが-18度より大きいとかさらにプラスだとかなると空が明るくて観測が困難になります。これもいくつ以上だったらダメとかいうことではなく恒星の明るさとの見合いになります。
以下については基本的な用語を説明するとこうなります。
天頂は文字通り真上です。
天の北極というのは要するに北極星の方向です。天頂の方向と天の北極が一致するのは月が南中したときだけで南中前であれば天の北極の方向は天頂の方向の左側、南中後であれば天の北極の方向は天頂の方向の右側になります。
欠け際というのは月の明暗の境界なのですが、これは秤動によって位置(向き)がコロコロ変わります。
予測C42/D42に“北極方向角”というのがありますがこれは潜入あるいは出現する場所が天の北極の方向からみてどちらの方向にどれくらい離れているかを示しています。この角度は左回りになっています。90度であれば(天の北極を上としたとき)左真横、270度であれば右真横です。
そしてC44/D44に“カスプ角”というのがありますが、これが月の欠け際と潜入/出現する位置との関係を示しますので位置関係としてはいちばん重要と言うかわかりやすいと思います。
カスプ角というのは潜入点あるいは出現点に近い方の欠け際から反時計回りの角度を示しています。またカスプ角には掩蔽の起きる位置が明縁だったら最後に“B”、暗縁だったら“D”がつきます。“北極方向角”と見比べてどのあたりが潜入/出現の場所になるかを判断します。
例えば満月前で北極方向角が80度くらいの暗縁潜入のときカスプ角は80Dくらいになり、北極角が110度くらいであればカスプ角は-80Dくらいになります。欠け際は北極の方向とは異なりますので北極方向角からカスプ角を計算できるわけではないことに注意します。
上の例からわかると思いますがカスプ角(の絶対値)が90度に近ければ明るいところから一番遠いところで潜入/出現が起きます。もしカスプ角が0度に近ければ明暗境界のすぐ近くで潜入/出現が起きるので暗い恒星の場合とても見にくくなります。
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コメント
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一応ダウンロードさせていただきました(^^;
1PPSデビューが待ち遠しいです♪
投稿: sadaltemis | 2014年7月 3日 (木) 00時49分
今回はほとんど役に立たない情報で申し訳ないです。
7月5日までには7月分をぜんぶ揃えます。
私もサダルテミスさんのデビューが待ち遠しいです (^^)
投稿: セッピーナ | 2014年7月 3日 (木) 06時41分