はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 2
さて、GPS受信モジュールの動作確認をするんだったら
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 1」
に書いたように線を数本つなぐだけです。このあとの記事になるんですが
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 3」
に書くように1PPS信号を取り出すのもたいしたことじゃありません。とはいうものの回路は簡単なんですが作るのは(私みたいにこういうのに慣れていない人には)たいへんです。
まずGE-612Tと外部アンテナを買ってきます。
この写真だけ見ると大きそうですが、下にあるのは百円玉です (^^;;
ハンダ付けしようとすると気合とか勇気とか技術とかいろんなものが必要になりそうです。
7、8ピンはケースの一部を使ってありハンダ付けはここはそんなに難しくないですが。
これ、ピンは(データシートにももちろん書いてあったと思いますが)1.27mmピッチのピンヘッダになっています。そこでこんな材料を用意します。
そしてこんなものを作ります。
そうするとこんな具合に本体にはハンダ付けせずに使えるようになります。
逆さまで宙ぶらりんなのが気になる方もいらっしゃるかと思いますが、ケーブルをもう少し短く作れば問題ないんじゃないかと思います。あるいはピンソケットのピンにリード線をハンダ付けするときの向きを逆にするとか....
データシートには
Please solder GND pins (7, 8) to big (say,main board) ground plane.
とありましたので銅板か銅箔テープで上から覆えば固定とシールドの問題がまとめて解決しそうです。リード線の切れ端を落としてショート、なんてことも避けられます。なお銅箔テープを使う場合はハンダ付けができるものを選びます。
それから外部アンテナなんですが、こうやって使う場合はアンテナのコネクタを差し込むというよりアンテナのコネクタを下において上からGE-612Tをはめ込むようにした方が楽でしょう。
じつはつい最近までこうやって使ってました (^^)
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とは言ってもどうしてもハンダ付けしたい方もいらっしゃると思います。そういう方はこういうのは使えば便利だと思います。ピンヘッダーをつければ簡単にブレッドボードに抜き差しできますし、ふつうに使って心配ない程度には固定されます。もちろん2.54mmの基板にもハンダ付けできるようになります。
使っているのは「秋月電子通商 - SOP28ピン(1.27mm)DIP変換基板 金フラッシュ」だったと思います。探せば使えるものはいろいろあると思います。
7、8ピンが位置が合わなくて差し込みづらかったのですがちょっとねじればなんとか合わせられました。ランドもありこれがあればシールドの問題も解決です。
きたないハンダ付けは見られたくないので写真はハンダ付けをする前に撮っています (^^;;
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 3」 (1PPS出力の確認)
「GPS受信モジュールGE-612Tのタイムパルス(Time Pulse)機能」
に続きます。
具体的な1PPS、TXD信号の取り出し方については
「はじめてのGPS受信モジュール - GM-5157A - 概要」
が参考になると思います。
また測位情報のバックアップのやり方は
「GPS受信モジュールGE-612Tのバックアップ」
に書きました。
関連
「時刻標準について」
「GPS受信モジュールあれこれ」
「GPS受信モジュールGM-316による星食(掩蔽)観測用1PPS発光 」
「GE-612T vs GM-316 1PPS対決 - GPS受信モジュール」
「GPS衛星の電波を失ったGM-316の1PPS出力はどうなる?」
「1PPS信号を音声で記録すると遅延するか?」
「星食観測でのGPS・1PPS信号の利用法 (1)」
「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 1」
「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 2」
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 1」 (動作確認)
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 2」 (配線の仕方)
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 3」 (1PPS出力の確認)
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