デジカメの特性を比較する
調べたのは“センサー走査時間”と(実際の)“露出時間”です。あくまで“特性”の比較です。“機能”でもないし“性能“でもありません。
“走査時間”と聞くと短い方が(速いほうが)いいと思われる方もいらっしゃると思います。まあ確かにこれはいわゆる“こんにゃく現象”(ローリングシャッター歪み)の起こりやすさを示す数値になりますからそういうのを嫌う方は短い方がいいのでしょうが、掩蔽(星食)の観測という観点だとあんまり短いと正確な時刻を決めるのがとてもタイヘンになりますのでどちらかというと長いほうがありがたいです。
どうやって調べるのかということはさんざん書いて来たので結果のみです。“理論”は
「星食観測でのGPS・1PPS信号の利用法 (1)」
「動画の撮影時刻を知る(1)」
「動画の撮影時刻を知る(2)」
にあります。
今回はExcelのシートを準備しました。
「ダウンロード Camera_00.xls (49.0K)」
動画を撮って現象の起きたフレームや縦方向のピクセル位置を書き入れていくと結果が求まるようになっています。
ただしこれには正確に1秒間に一回一定の光量で一定の時間発光する光源が必要です。またその発光時間もわかっている必要があります。今回はGPS受信モジュールの1PPS出力で毎正秒に0.1秒間だけ発光するLEDを用いました。
なお走査時間の方は蛍光灯を使う比較的簡単な方法もあります。
「デジカメのセンサー走査時間を測る方法」
いちばん右は29.97fpsで1/15秒の露出というちょっと特殊な設定の場合です。
(参考「SONY NEX-5Nの1/15秒露出の動画を調べてみた」)
せっかくですので掩蔽の時刻を求める計算式も用意してあります。
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関連
「ISO値の設定によるラティチュードの違い」
「デジカメPENTAX Q7の静止画と動画の明るさ比較 」
「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 1」
「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 2」
「**重要** 星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 4」
「**重要** 星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 5」
「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 6」
「星食観測でのGPS・1PPS信号の利用法 (1)」
「デジカメのセンサー走査時間を測る方法」
「動画の撮影時刻を知る(1)」
「動画の撮影時刻を知る(2)」
「NY NEX-5Nの1/15秒露出の動画を調べてみた」
「デジカメの特性を比較する」 (この記事)
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