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2014年8月 8日 (金)

星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 7

昔はテレビやラジオの背面のパネルに回路図が貼ってあったりしたような記憶があります。最近はそういうのは見ないですね。カスタムLSIだらけでしょうからそんなのがあっても何の役にも立たないような....
あ、でも電子レンジには貼ってありました。それを手がかりに修理した覚えがあります。温度ヒューズを取り替えただけですが  (^^;;
部品の調達に苦労しました

さて取扱説明書も1PPS発光器の回路図で終わりにしたいと思います。

そう言えば 「3. LEDの設置方法と調整」を書いてませんでした。記事は簡単に書けるのですが図を描くのが面倒で (^^;;

No1gm316_2

TXA(測位情報出力)で緑色のLEDを点灯してしています。動作確認用です。電源を入れてこれが点灯したら一安心です。

(ツェナーダイオードは手元にないし、ふつうのダイオードがそのとき見つからなかったので)トランジスターを二個入れてあります。このため電源電圧が下がるとこのLEDは急に暗くなるので電池の換え時を知ることができます。

1PPS信号でD2,D3のLEDを点灯しています。D2は本体についていて単に1PPSを出すようになったかどうかの確認用です。D3が録画用の1PPS発光器になります。光量の調整が可能です。

1PPSもTXAも外部出力がありますが、これは録音したりイヤフォンを鳴らすのが目的です。1PPSはクリック音で小さく聞こえるのでTXAと同じくらいの音に聞こえるように調整してあります。TXAを録音して何になるんだと思われる方もいらっしゃると思いますが、最悪の場合そこから時刻情報を取り出すことができます(けっこう面倒なんですが)

V_BATは常に電源に接続されるようにします。これで内部情報が保護されます。GE-612Tなんかと比べると簡単で楽です(バックアップの機能が不要でもV_BATは必ずV+に接続します)

トランジスタは2SC1815(Y)と2SA1015(GR)を使っています。20個200円くらいで買ってきた買い置きがあったからでそれ以外の理由は何もないです。

パスコンの容量はメモしておくのを忘れました。たぶんこのくらいだと思います。

(完)

------

参考
  「星食観測日本地域コーディネーター
  
 JCLO - [PDF版] 星食観測ハンドブック2014 発行のお知らせ

関連
  「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 1
  「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 2
  「**重要** 星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 4
  「**重要** 星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 5
  「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 6

  「星食観測でのGPS・1PPS信号の利用法 (1)
  「デジカメのセンサー走査時間を測る方法
  「動画の撮影時刻を知る(1)
  「動画の撮影時刻を知る(2)
  「NY NEX-5Nの1/15秒露出の動画を調べてみた
  「デジカメの特性を比較する

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掩蔽(星食)」カテゴリの記事

コメント

このように光量を調節するのですね。普通のトランジスタ増幅の形なのが意外だったりしています。
当然自分ではこんな風に回路を作れません。例えばR6はなぜ入れるのかとか不明です^^;;
ツェナーが無いのでトランジスタ2つで、のくだりもよくわかりません。
ダーリントンにしては向きが違うし、もしツェナーがあったらどうなるのかも知りたいです(パクって作るときに回路を簡略にしたいがためです^^)。

R6はR5とQ4のベースの間に直列に入れてもいいのですが、そうすると完全に消灯することができなくなるのでこうしてあります。最大光量から消灯までスムーズに変化するように作るのって意外と難しいです。適当に手抜きしてあります (^^;;
LEDは高い電圧の電源に大きい抵抗値の電流制限抵抗を入れるとLEDに流れる電流は電源電圧にほぼ比例するので電源電圧が多少変わってもそんなに明るさが変化しないのですが、低い電圧の電源に小さな抵抗値の電流制限抵抗を入れると定電圧動作に近くなって電源電圧の変化に敏感(=電源電圧がちょっと低くなると極端に暗くなる)になります。
緑色のLEDを使うのも電源電圧とLEDの順方向電圧の差をできるだけ小さくして定電圧動作に近づけるためです。
要するにLEDの明るさを安定させるために定電流素子を使うのと逆のことをやっています。
ここではトランジスタのベースエミッタ間の電圧降下0.7Vを利用して二個で電源電圧が1.4V下がったような状態を作っています。今回は流れる電流が小さいのでいいのですが電流が大きい場合はベースとコレクタを接続した状態で使うのが正しいと思います。
ツェナーダイオードをLEDと直列に入れるとツェナーダイオードの逆方向電圧分電圧が下がりますので同じようなことが簡単にできると思ったのですがツェナーダイオードにある程度電流を流さないと定電圧特性が得られないのでLEDと並列に抵抗を入れておかないとダメかも。
いずれにしてもLEDのバラ付きに強く依存してしまう方法なので“量産”には向きません。マネしない方がいいと思います (^^;;

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