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2014年10月13日 (月)

台風18号はほんとうに東京を通ったのか?

これは台風18号の話です。台風19号の話題は「台風19号による東京の気圧変化 2014/10/12-」にあります。

気象庁の台風情報にこんなのがありました。6日11時50分頃発表されたものです。

大型で強い台風第18号は、6日11時には東京23区付近の北緯35度35分、東経139度50分にあって、1時間におよそ65キロの速さで北東へ進んでいます。中心の気圧は974ヘクトパスカル..... (以下省略します)

最初これを読んだとき台風18号は東京を横断して行ったのだと早とちりしました。でもどうもヘンです。中心気圧974hPaの台風が通ったのなら東京管区気象台にしても私の観測点にしてももっと気圧が下がってもよさそうなものです。「台風18号が通り過ぎた瞬間を見る」にあるように私のところでは最低値は979hPaでした。気象台のデータはこの記事を書いたあとで見つけました。10分間隔のものしか参照できないのですが977hPaを切ってはいないように思えます。

“北緯35度35分、東経139度50分”というのを調べてみたら確かに“江東区”なのですが、え、そこを東京23区と言っていいの?、というような場所でした (^^;;

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東京及びその周辺の気象台、測候所のデータを入手してグラフにしたらこんなことになっています。
1418_tokyo_1

縦軸はもちろん気圧ですが横軸は10時50分を中心にそれに対する時間経過を時間を単位に示しています。

まず横浜地方気象台に最接近し、それから東京管区気象台(と私のおうち)に最接近して、銚子地方気象台千葉測候所に最接近するという当たり前の話なのですが、これを見る限り横浜の間近をとおり千葉のかなり近くをとおってはいるものの東京にはさほど近づいていないようにも思えます。

最接近と思われる時刻の前後2点を選び放物線で近似し最接近時刻を求めると次のようになります。

  横浜 10時32分
  東京 10時49分
  千葉 11時08分

この時刻をもとに最接近時刻がグラフ中央になるように各地のグラフを並べ直すとこのようになります。
1418_tokyo_2

現実のデータなので“理論”どおりには行かないのですが「台風が通り過ぎるとき気圧はどう変化するか?」にある台風の経路までの距離と気圧の変化のグラフによく似ています。

そこで「台風の経路までの距離と気圧の変化の関係」を使ってこれらのグラフから台風の経路を求めることを考えます。

次のような仮定を行います。

台風は等速直線運動をしていた
台風の(中心気圧を含め)気圧分布は変化しなかった

南西諸島付近で向きを変え北東に進んでいる台風の2時間弱のできごとを分析するわけですからそんなに無茶な仮定ではないと思います。
台風がどのような経路を通ったかと中心気圧、気圧分布は未知であるとします。

まず台風の速度はだいたいわかります。横浜から千葉付近までを36分で通過しているからです。横浜・千葉の間は45kmありますので速度はおよそ75km/hだったことになります。
気象庁発表の65km/hとは異なりますがこちらの方が実態にあっていると思われるのでまず75km/hを仮定して考えを進めます。千葉測候所を通過したのではなく千葉測候所の近くを通過したわけなので実際はこれよりちょっとだけは遅かったはずですが70km/h以下ということはないと思います。これについては再度検討します。

(続く)

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関連
  「台風19号による東京の気圧変化 2014/10/12-

  「台風18号による東京の気圧変化 2014/10/05-08
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コメント

あ、パラボラフィッティングだ(*^-^)
続きも楽しみです。

これ、二次関数でないというか多項式で近似するというのが間違っているんですが、他にいい方法を思いつかなくて (^^;;
今回のは誰もが納得できるようなきちんとした結果が出るわけではないのですが、それでもなんとなくそれらしい結果は出てくるというテーマとしてはちょっとおもしろいものかもしれません。

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