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2014年11月18日 (火)

11月15日深夜R1519の掩蔽、ほよほよさんの観測結果

ほよほよさんのR1519の掩蔽(出現)の観測結果が記事になっています。

  「HIP 50870 の星食 初の1pps付き

そこで勝手に分析してみました。

  17h07m44.24+/-0.04s UT

という結果が得られました。

今回は接食気味の掩蔽で予測に苦労しました。というか思いっきり外しました (^^;;

でもそのおかげで今の計算法、とくに月の視位置の計算法の問題点に関しては改善できる可能性もでてきたと思います。

ほよほよさんの記事では1PPS発光開始時の画像が三枚あります。これからセンサー走査時間を求めることができました。またその過程でフレームレートの正確な値を知ることができました。カメラのフレームレート(29.97fps)はとても正確ですがGPS受信モジュールの1PPS発光を録画するとフレームレートの仕様とのわずかなずれを検出することができます。
ほよほよさんの録画の分析から得られたフレームレートは29.970102fpsでした。
(念のため書いておきますが、今回の録画のフレームレートはこの値で間違いないと思いますが、常にこの値になるわけではないです。水晶発信器で制御されているはずですから気温が変わればフレームレートも多少は変化すると思われます)

1PPS信号による発光を記録したフレームが複数あるとセンサーの走査時間を求めることができます。これは0.0175秒でした。PENTAX Q7は0.0267秒でしたからかなり速いです。この走査時間は(あたりまえのことなんでしょうが)カメラによってかなり違いがあるようです。PENTAX Qでも無印のQは0.013秒です。走査時間が速いということはコンニャク現象が出にくいということを意味しているのですが、掩蔽観測の分析という面から見ると遅い方が何かと便利だったりします (^^;;

ところでほよほよさんの記事によると「予測シートの計算では2時6分28秒でしたので1分16秒出現が遅かったことになりますが、月縁6~7kmでちょうどになる....」とのことです(予測シートとは「ダウンロード Occult_Ver.4.7a_201411c.xls (901.0K)」のことです)

私の方は予測シートの計算では掩蔽は起きないことになってました。そして月縁を+7kmに設定するとちょっとあいました。

月縁のでこぼこは今は考慮していないのでどうしようもないのですがどうも予測シートの計算では月の視位置が少なくとも5kmくらいずれているような気もします。5kmとか7kmというとそのくらいの直径のクレーターが月面にあっても私の望遠鏡じゃ見えないんですが、その程度の違いでも予測が1分以上違ってくるというのが星食予測の“怖さ”でしょうか。

ほよほよさんの観測結果の分析シート
  「ダウンロード R1519-1.xls (45.5K)

R1519_20141115

--------

掩蔽の予測と観測全般については

  『「掩蔽(星食)の予測と観測」記事目次とリンク集

に、2014年11月の星食の予測については

  「2014年11月の星食(掩蔽)予測(予測図作成機能つき)」 (予測用Excelシート付き)

にあります。いずれの記事にも参考となるサイトへのリンク等ついています。

それから星食など日時が逃せないものはツィートすることにしました。
  @Seppina1

Twitterのリンクの張り方がよくわからなくて (^^;;

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掩蔽(星食)」カテゴリの記事

コメント

さっそくダウンロードさせていただきましたm(..)m
いつもはあっても3~4秒のずれしかないシートですが、今回は接食気味だったので難しいかったのがわかります^^。ここまでくると月縁地形までシートに含んでいないと当たらない!?
そういえば、うちの1ppsは動画を見る限り4フレーム弱程度光っています(下半分光る1+真っ白2+上半分弱1=4フレーム)。
GE-315のマニュアルには1μ秒だから光ってるのがわからないと書いておきながら0.1秒とはいい加減なもんです^^;
これも動画でわかるのであれば掲載してみます^^。←ほんと他人頼みですみません;;

ダウンロードしたシートに発光終了フレーム(134)とY座標(1056)を入れたところ、実際の露出時間が 0.03131 になりました。仕様上の露出時間 0.0333333・・ を実際の露出時間に置き換えたところ結果時刻(17h07m44.24s)に変更は出ませんでした。
ひとまずお知らせです^^。

>4フレーム弱程度光っています(下半分光る1+真っ白2+上半分弱1=4フレーム)
5フレーム弱、の間違いでした^^;

真っ白が3枚挟まれています。下半分光る1+真っ白3+上半分弱1=5フレーム、です。
お詫びして訂正します。

わざわざ詳細なデータをいただきありがとうございます。
1/30秒の露出時間というのはほんとうは1/32(=1/2^5)秒なんじゃないでしょうか。密かに疑っています (^^;;
“下半分光る1+真っ白3+上半分弱1=5フレーム”というのは0.1秒発光をふつうの(?)デジカメで写したときの典型的なパターンですね。
“下半分光る1+真っ白3=4フレーム”とか“真っ白3+上半分弱1=4フレーム”もあるんじゃないでしょうか。
いずれにしてもデジカメの特性は把握できたと言っていいんじゃないでしょうか。
違う画像サイズで撮影したときも同じかということだけは念のため確認しておいた方がいいと思いますが....

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