はじめてのGPS受信モジュール - GM-5157A - 実装
以前「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 1」なんていう記事を書き始めてそのままになっていますが、続きを書く前に別のGPS受信モジュールの話です (^^;;
GE-612のときは“電気的特性”から始めましたが今回はどう実装するかというところから始めます。
電気的特性みたいな話は次の記事
「はじめてのGPS受信モジュール - GM-5157A - 実装」
にあります。他機種との比較は
「GPS受信モジュールあれこれ」
があります。
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まず現物の紹介です。上から見たところ。
縦横15mmの正方形です。アンテナは内蔵されています。
裏面から見たところです。
ご覧のとおりどこにもピンがありません。このGM-5157Aは接続はソケットで行います。
ソケットということはハンダ付けの悪夢から解放されるのでけっこうなことなのですが、残念ながらこのソケットに合うコネクトは同梱されていません。どこで売っているかもわかりません。つまりコネクタを自作する必要があります。
これは実際に作った方の記事があります。
「電気電子工作の部屋 - 部品・ユニットの小部屋 - 極小高性能GPSモジュール GM-5157A - 」
オリジナリティ重視の私ですから独自路線でいろいろやってみようとしたのですが、けっきょくダメでした。0.8mmのピッチだとコネクタを作るのはハンダ付けより難しいです。あくまで私の場合ですが。
で上の記事にあるものと同じものを利用します。というか0.8mmピッチというと秋月にはこれしかないような気がします。
QFP44ピンです。四方向に11個ずつ端子が出ていますから四つ作れます。つまり上で作ったのは二つ目です。一つ目は失敗したわけではなくて落としてどっかに行ってしまいました。でもやっぱり一つ目より二つ目の方ができがいいです。
アクリル用のカッタで切込を入れてパチンとやります。そのあと厚さの調整も含めルーターで丁寧に仕上げます。必要な端子のパターンを切らないように注意します。切れたら切れたで手当すればいいんですがそうなると何かと面倒です。
さっそく通電してテストしてみます。最初はちゃんと動作しているかだけを確認できれば十分です。
一般にGPS受信モジュールはポジションフィックスしていなかろうが電波を掴んでいなかろうが必ずTXDからデータが垂れ流されていますのでこれを確認します。TXDはデータがないときはHighになっていますので上のようにした方がデータが出ているのを確認しやすいです。
黒 PIN1 GND
赤 PIN2 Vcc
黄 PIN3 TXD
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関連
「GPS受信モジュールあれこれ」
「記事目次・時刻と時間」
「時刻標準について」
「GPS受信モジュールGM-316による星食(掩蔽)観測用1PPS発光 」
「GE-612T vs GM-316 1PPS対決 - GPS受信モジュール」
「GPS受信モジュール1PPS出力・巴戦 - NEO6M-ANT-4P * GE-612T * GM-5157A」
「GPS衛星の電波を失ったGM-316の1PPS出力はどうなる?」
「1PPS信号を音声で記録すると遅延するか?」
「星食観測でのGPS・1PPS信号の利用法 (1)」
「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 1」
「星食観測用1PPS発光器取扱説明書 - 2」
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 1」 (動作確認)
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 2」 (配線の仕方)
「はじめてのGPS受信モジュール - GE-612T編 - 3」 (1PPS出力の確認)
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コメント
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これはまた小さいGPSモジュールですね。
自作ソケットもていねいな仕上がりでピンソケットまで、これならそのままボードに挿せますね。
見てるだけで工作意欲が沸いてきました^^。全体がコンパクトにまとめられそうな予感でワクワクします。
いいなぁ~(・∀・)イイ!
以前おっしゃっていたルータというのはこういう細かい削りをするためのものだったんですね。
投稿: ほよほよ | 2014年11月19日 (水) 17時31分
これまで作った三つの中では実質的な実装面積はこれがいちばんが小さいんじゃないでしょうか。
だからと言って全体が小さくならないのが私の電子工作ですが (^^;;
スペックだけ見ると消費電流も小さいようです。
1PPSが0.1sなのか0.1usなのかはまだ確かめていません。
ルータはおもちゃみたいなのを買ったのですがパターンカットやこんなちょっとして加工で大活躍してくれています (^^)
投稿: セッピーナ | 2014年11月19日 (水) 19時24分