こまったちゃん
仕事で新しいプロジェクトに取り組むとき最初にメンバー全員集まってどのように進めるか相談します。
どうやって与えられた課題を解決するのか、どのようなスケジュールで進めるのか、誰が何を担当するのか、決めなければいけないことはたくさんあります。
仕事ですから選り好みはできないわけで、なかにはとてつもなく困難に見えるプロジェクトもあります。こういうときみんなでアイデアを出しあうのですが解決に至る道筋はなかなか見えてきません。
こういう打ち合わせをやっているときときどき不思議な人たちが現れます。一切自分のアイデアは出さないのに出てくるアイデアを片っ端から切り捨てる人たちです。
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こういう打ち合わせのときは経験の少ない人たちもいるわけでそういう人たちが“あさって”な意見を披露しても別に腹は立たないのですが、自分の意見を言わずに人の意見を片っ端から否定する人を見ていると無性に腹が立ってきます。
“どうしてできないかを考えるヒマがあったらその何分の一かでもどうやったらできるかを考えないんだろう?”
さらに不思議なことはこういう人の意見を否定することに専念する人たちは意外と能力や経験があると評価されている人たちだということです。
こういうことを何度も見聞きした結果、こういう人たちってプロジェクトを成功させられるかどうかより自分に能力や経験があることをアピールする方が大事なのだろう、と思うようになりました(そういうことをやって“能力や経験をアピール”できているのかはなはだ疑問ですし、こんなことをやっていたら人にその能力や経験を尊敬されるなんてことはぜったいにないような気がしますが)
そういう人たちのことを私は心の中で“こまったちゃん”と呼ぶことにしました。
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こういうなんでも否定する(そしてブログ主の疑問や障害を解決することより自分の知識や経験を誇示することにしか興味がないと思える)“こまったちゃん”はブログの世界にも見かけます。というか実世界より多いような気もします。
もっとも私も某惑さん、某ほよほよさん、某サダルテミスさんのところに行ってさんざん記事にケチをつけています。きっと私にも“こまったちゃん”の素質があるんだと思います。
でもこれまでさんざん煮え湯をのまされてきた“こまったちゃん”に自分はなりたくないわけでどうしたらいいか考えます。
いちばんたいせつなことは“その方法ではダメだがそういうやり方をするんだったらこういうのを試したらどうだろう”と対案を示すことができることだと思います。要するに“建設的”であることでしょうか。
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こんな偉そうなことを書きながらも自分も“こまったちゃん”と思われていたらどうしようと戦々恐々とした日々を送っています。
ブログタイトルは“セッピーナの天文計算”と“天文”をうたっていますが、幸いなことに(?)私はこの世界の経験値は限りなく低いのでそんなことはないと思ってはいるのですが....
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「こまったちゃん」
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ぶはっ(笑)
すごくあるあるです^^。
最初から逃げを打ってるタイプも困りますね。プロジェクトが失敗したら「ほら言わんこっちゃない、俺が否定してたのに」と得意顔。
万年外野の人は実地経験が乏しいので万年外野をし続けるしかなくなっていくのですが、それだと自分の存在意義を疑われるので屁理屈だけは上手くなっていくという負のスパイラルに落ちているのだと思います。
それでも、普段は外野で楽してるので、自己PRと理論武装する時間がたっぷりあるので意外と評価されてます;;。
失敗しそうなプロジェクトからはいつの間にかメンバー外れていたりするのも岡目八目ならではです。
大昔ですが、大規模システム300以上あるライブラリの64ビット化のプロジェクト案件があがりました。
私のように一度でもコンバート経験があれば大したことが無いのがわかるのですが、ある人は人海戦術でも3週間はかかるから止めた方がいいと意見しました。
そんなにかかるわけがないと意見したのですが、受け入れられず会議は終了。
頭に来ていた私はその日の3時間後に完了して終了報告したことがあります。
リスクや欠点を挙げることに心血注いでいる人を見ると私もイライラします。
知り合いの会長さんもできない理由を挙げられるのが大嫌いで、否定的な意見が出ると「やりたくないだけだと認めなさい」と怒鳴りだします^^。
やった結果無駄でも何故駄目だったのか分かるから、やらないより良いという哲学です。
こんな経験は止め処もなく出てくるのですが、自分を省みてそうならないよう心がけないとですね。
投稿: ほよほよ | 2014年11月 4日 (火) 10時00分
「最初から逃げを打ってるタイプ」
う~ん、確かにそんなこまったちゃんもいますね。
どうやら“こまったちゃん”は幅広く棲息しているようで困ったことです (^^)
嘘かホントか知らないのですが昔あった「IBMに発注しておけばプロジェクトが失敗しても責任は問われない」という都市伝説もこの一種でしょうか (^^;;
こういう人たちはプロジェクトリーダーにこんこんと諭されてもおとなしくなっても、また別のプロジェクトで同じことをやっているのを見ますのできっとそういう性分なんでしょう。
人の振り見て我が振り直せ、ですね (^^)
投稿: セッピーナ | 2014年11月 4日 (火) 10時36分
セッピーナさんのコメントが無いと私のやる気が激減してしまいます^^;
こまったちゃんだとは思っていませんので、よろしくお願いします( ;´Д`)
投稿: 惑 | 2014年11月 4日 (火) 20時16分
こんな書き方はないだろう、というコメントを見るにつけ自分もそう思われているんじゃないかと心配で心配で (^^;;
控えめにコメントするつもりですが、これはどうかと感じたらガツンとやってください m(._.)m
投稿: セッピーナ | 2014年11月 4日 (火) 20時36分