8000年後のラブジョイ彗星の位置？

この記事には実用性はあんまりないです。日々の詳しい位置予測図などラブジョイ彗星関連の記事のリストは毎日の位置予測図を含め

　　「ラブジョイ彗星の位置予測と見つけ方のまとめ - 2015年1月」

にあります。

だいたいどのあたりに見えるかだけわかればいいのであれば

　　「ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)の位置をシリウスとオリオン座から探す」

を読んでいただければと思います。

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ひとさまと同じような内容ではおもしろくないので参考にラブジョイ彗星（C/2014 Q2）関連のブログなども読ませていただくわけですが不思議な内容の記事があります。

“ラブジョイ彗星の周期は8000年”というものです。なかには“次に戻ってくるのは10015年”というものもありました。

去年見つかった彗星の周期をそこまで正確に予測できるものなのかなんとも腑に落ちません。同じように考える方もいらっしゃってそういう意味のことを書いているを見かけるとやっぱり同じことを考える方がいるものだと思います。

位置と速度が正確にわかれば位置の推算はできるわけですから“去年見つかった彗星の周期をそこまで正確に予測できるものなのか”というのは言い過ぎかも....

位置予測図を書くのに使っている「NASA JPL Horizons - Web-Interface」で8000年後のラブジョイ彗星の位置を調べてみることにしました。

そしたら位置推算は2500年までしかできませんでした (^^;;

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これで終わるのは癪なのでこれから20年おき400年間分の(接触)軌道要素から周期と太陽からの距離を求め表にしてみました。

表は各年の1月16日の値です。2015以後は1月だろうが12月だろうがあんまり意味なさそうですが。

                     

年	周期[年]	距離[天文単位]	備考
2015	14324	1	地球の近くですから距離=1ですね。
2035	7275	40	冥王星の軌道あたり
2055	7971	63
2075	8457	83
2095	7503	100
2115	7717	116
2135	8308	130
2155	7670	144
2175	7559	157
2195	8176	169
2215	7800	181
2235	7507	192
2255	8081	203
2275	7916	213
2295	7479	223
2315	7986	233
2335	7985	242
2355	7476	252
2375	7864	261
2395	8051	269
2415	7537	278	0.0044光年

他の惑星などの摂動で軌道はどんどん変わっていくはずです。冥王星の軌道を超えてもけっこう変化するのは意外でした。2015年～2035年の間はもっとおもしろいことになっているのかもしれません。

8000年というのは約8000年という意味なんでしょうが、これを見ると7000年なのか8000年なのか10000年なのかあるいはもう戻ってこないのかよくわからないというのが実情なんじゃないでしょうか。冥王星の軌道から何倍も離れたところに何があるかほとんどわからないわけですから。

何千年もかけて太陽から500天文単位くらい離れるようですが400年でその距離の半分を進んでしまうことになります。

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ラブジョイ彗星(C/2014 Q2)
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