ラブジョイ彗星の1分30秒の動き(2015年1月8日)
彗星だから(恒星に対し)どんどん動いていきます。
1分30秒でどのくらい動くものか調べてみました。
ちょっと微妙なところもあります。もっとはっきりわかるものをご覧になりたいということなら
「満月、光害地でのコンクリートの林の底からLoveJoyを狙う」
に赤道儀で2分追尾したらラブジョイ彗星が棒状になってしまったという写真がありますし、もっとわかりやすい動画を作られている方もいらっしゃいます。
「星空のおぼえ方-ソラのソムリエから自由をめざす - 『水金の次は、火海の接近☆彡』」
(1分毎に写真をとり46分(47枚)の画像から作ったアニメーションGIFがあります。
恒星の中でラブジョイ彗星が動いていく様子がとてもよくわかります)
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なお1月末までの毎日21時の位置の予測は
「2015年1月のラブジョイ彗星の位置予測図」
にあります。もし予測図を自分で作りたいということであれば
「ラブジョイ彗星の位置予測図をExcelで作成する」
というのも用意してあります。
またラブジョイ彗星がどちらの方向に見えるか、というようなことを手軽に知りたいのであれば
「国立天文台 天文情報センター 暦計算室 - 今日のほしぞら」
が便利だと思います。主要な恒星・惑星しか表示されないのですが、ラブジョイ彗星もちゃんと表示されています。
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まずもとになるのはこの写真です。
使っているのは180mmのレンズですがカメラがPENTAX Qでセンサーサイズが小さいため画角で言うと35mm版の830mm(APS-Cで言うと550mm)相当のレンズを使っていることになります。
「2015年1月8日のラブジョイ彗星(C/2014 Q2)位置予測図(視位置)」の記事にある星図だと写してあるのはこの範囲です。
星図にある星が写っていないのはなんてことないのですが、ない星が写っているとどの場所が写っているか調べるとき戸惑います。
ヒッパルコス星表は明るい恒星でも年周視差が小さい恒星は含まれていないようでヒッパルコス星表だけをもとに星図を作るとこんなことがよく起こります。
こんなものもありますのでどこを撮った写真かわからなくて困ったと言う方は使ってみるのは一つの方法かと思います。
「「写真から撮影方向を分析する」アプリ」
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この写真を撮った1分30秒後にもう一枚写真を撮り写真の中央部を等倍で切り出し重ねて比較してみました。
右上の方位移動しているのがはっきりわかると思います。
ちなみに小惑星も(ものによりますが)数十分でこの程度は動いたりします。
「(準惑星候補?)小惑星ヒギエア(10 Hygiea) - 2」
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コメント
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たった今見ました。
所沢なのにファインダーでも見えます。
明るいので驚きました。GIFにしてもらえると動きもよくわかりますね!
投稿: ほよほよ | 2015年1月 9日 (金) 18時20分
あれ、もう見えますか (@@)
確かに明るいですね。カメラのディスプレイでも彗星特有の星像が確認できるので位置合わせが楽で助かってます (^^;;
投稿: セッピーナ | 2015年1月 9日 (金) 18時27分