オペアンプで作った負性抵抗の抵抗値を測ってみた - 2
前記事「オペアンプで作った負性抵抗の抵抗値を測ってみた - 1」ではできあがった負性抵抗に電圧をかけその電流を測ることで負性抵抗として機能しているか調べてみました。
今回は抵抗値がわかっている抵抗を負性抵抗と並列に接続しその合成抵抗をDMMの抵抗測定レンジで測るということをやってみました。
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負性抵抗の作り方や使い方の注意は
「オペアンプ(NIC)で負性抵抗を作る」
「負性抵抗の抵抗値の測定法(オペアンプで作るNIC)」
に書きましたので省略します。
今回の測定回路はこんな感じです。
回路定数から算出した負性抵抗の値は-10.00kΩでした。
これにいろんな抵抗値の抵抗を並列に接続し合成抵抗を測ります。
抵抗R1、R2の合成抵抗の値は
R = R1 * R2 / ( R1 + R2 )
となり合成抵抗はR1、R2のどちらよりも小さくなるわけですがR2が負性抵抗だとR1の抵抗よりR1とR2を並列にしたときの抵抗の方が大きいという奇妙なことになります(R1の値がR2の絶対値より大きいと合成抵抗も負性抵抗になります)
このようすは実際に上の結果で確認できます。並列に入れる抵抗の値が大きくなるに連れて合成抵抗はどんどん大きくなります。9.7kΩの抵抗を使ったら合成抵抗は9MΩにもなってしまいました。
合成抵抗の測定結果から得られた負性抵抗の値は-9.80kΩになりました。
抵抗値が9.81kΩのとき抵抗値を測定できず不思議に思っていたのですが、負性抵抗が-9.8kΩとなるとこれはとうぜんです。すでに合成抵抗はマイナスになってしまっていたわけですから。
さていよいよこの負性抵抗の“応用“を考えたいと思います。
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関連記事へのリスト
「オペアンプ(NIC)で負性抵抗を作る」
「負性抵抗の抵抗値の測定法(オペアンプで作るNIC)」
「オペアンプで作った負性抵抗の抵抗値を測ってみた - 1」
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