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2015年3月14日 (土)

金属皮膜抵抗(0.1%)の温度係数を測ってみた - タクマン電子 RN14C2B 10kΩ(千石電商)

この抵抗器についてはすでに記事にしたように温度係数は-1ppm/K程度と思われます。今回は自動平衡ブリッジの出力の測定をMCP3208(12bit)からMCP3425(16bit)に変え分解能を上げて測定してみました。

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前記事は

  「金属皮膜抵抗(紫帯)の温度係数を測ってみた - タクマン電子 10kΩ

です。金属皮膜抵抗、炭素皮膜抵抗の温度係数については

  「金属皮膜抵抗と炭素皮膜抵抗の温度係数を測ってみた - まとめ

に一覧があります。

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測定方法は前記事と同様です。電圧を測定するADCだけが違います。

結果
Rn14c2b10k2nd

温度係数は-1ppm程度です。25度で10,000.00Ωの抵抗が26度では9,999.99Ωになるということですので抵抗値の変化率を示す直線はほとんどx軸と平行になってしまっています。

縦軸を100倍に拡大してみました。
Rn14c2b10k2nd2

この抵抗器の温度係数は -0.9ppm/K を確定値にしたいと思います。



カタログ値の温度係数(T.C.R)というのは

  ( R(T=T1) - R(T=T2) / ( T1 - T2 )    例えば T1=125℃、T2=25℃

のようにして温度を100度変化させて算出されたものです。

この記事で言う温度係数は

  ( R(T=T1) - R(T=T2) / ( T1 - T2 )    例えば T1=26℃等、T2=25℃

のようにして計算しています。要するに dR/dT(T=25℃) です。

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    (今回測定に使った方法です)

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  PIC+SPI+I2C 自記温湿度計+気圧計+8ch電圧計+周波数カウンタ(技術要素一覧)
    (今回の測定に使った装置の概要と技術要素ごとの記事へのリンクがあります)

  「精密抵抗のお値段 - 抵抗器の精度と価格の関係
    (お金さえだせば温度係数がどうのこうのということに悩まされずに済みます)

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