金属皮膜抵抗(0.1%)の温度係数を測ってみた - タクマン電子 RN14C2B 10kΩ(千石電商)
この抵抗器についてはすでに記事にしたように温度係数は-1ppm/K程度と思われます。今回は自動平衡ブリッジの出力の測定をMCP3208(12bit)からMCP3425(16bit)に変え分解能を上げて測定してみました。
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前記事は
「金属皮膜抵抗(紫帯)の温度係数を測ってみた - タクマン電子 10kΩ」
です。金属皮膜抵抗、炭素皮膜抵抗の温度係数については
「金属皮膜抵抗と炭素皮膜抵抗の温度係数を測ってみた - まとめ」
に一覧があります。
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測定方法は前記事と同様です。電圧を測定するADCだけが違います。
結果
温度係数は-1ppm程度です。25度で10,000.00Ωの抵抗が26度では9,999.99Ωになるということですので抵抗値の変化率を示す直線はほとんどx軸と平行になってしまっています。
縦軸を100倍に拡大してみました。
この抵抗器の温度係数は -0.9ppm/K を確定値にしたいと思います。
注
カタログ値の温度係数(T.C.R)というのは
( R(T=T1) - R(T=T2) / ( T1 - T2 ) 例えば T1=125℃、T2=25℃
のようにして温度を100度変化させて算出されたものです。
この記事で言う温度係数は
( R(T=T1) - R(T=T2) / ( T1 - T2 ) 例えば T1=26℃等、T2=25℃
のようにして計算しています。要するに dR/dT(T=25℃) です。
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記事一覧(天文、電子工作、測定)
(各種の測定に関する記事の一覧が記事の最初にあります)
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(今回の測定に使った装置の概要と技術要素ごとの記事へのリンクがあります)
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(お金さえだせば温度係数がどうのこうのということに悩まされずに済みます)
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