LCRメータのコントロールパネル - まだ続く工作
LCRメータ(キャパシタンス/ESRメータ、インダクタンスメータ)にコントロールパネルをつけたら使い勝手がよくなりそうだということで作り始めたのですが、まだ製作が続いています。
コントロールパネルの目的というか使い方については
「(趣味の)LCRメータのコントロールパネル」
にあります。
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「LCRメータのコントロールパネル - 製作編」では作りかけだったのですがだんだん形ができてきました。
ロータリースイッチは3個とも付けてみました。
中央にある三つの白いツマミはオフセット調整のためのものです。
上から見るとこうなっています。
オフセット調整はM3の飾りネジ(?)、焼き鳥の串、熱収縮チューブ(+すべり止めに接着剤少々)で作りました。
私みたいに基板を重ねて使おうという人間はオフセット調整は横置きの半固定を使うべきだと今回つくづく思ったのですが、怪我の功名というか前面パネルからオフセット調整ができるというなんとなく様になったものができました。
左側の二つのロータリースイッチは1回路6接点分の配線をすませたあと余った1回路は接点間に抵抗を入れました。こうしておくと分圧をADコンバータで読み取ることによりロータリースイッチがどのポジションにあるかをPICで知ることができます。
これまでSDカードに書き込まれたデータを見てを何を測定したかわからなくなることがあったのですが、これでその心配はなくなります。さらにポジションが所定の位置組み合わせになったらLCRの測定を始めるということもできるようになります。
こうやって作ってくると自動オフセット調整も可能ではないかと思えてきます (^^;;
これから残りの基板(自動平衡ブリッジなど)を作り、プログラムを書き直せばいよいよ(機能はかなり限定されますが)LCRメータの完成です。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
焼き鳥の串と熱収縮チューブですか!(・∀・)イイ!
パネル側の白いツマミからは想像もつかない内部ですね。
しかしいままでの実験装置がついに製品化ですね。やっぱりケースやパネルがあると箔がつきますよね。
投稿: ほよほよ | 2015年4月 7日 (火) 09時23分
はいなんとなく測定器っぽい雰囲気になってきました。
見た目もちょっとよくなりましたが、操作性が格段に向上しました。
もっともオフセットは一度調整すれば触らなくていいというのが理想でしょうが....
肝心のESRの測定にはまだかなり問題がありそうな感じです、どこに原因があるのか今一つはっきりしません。原因になりそうなところが多すぎて (^^;;
投稿: セッピーナ | 2015年4月 7日 (火) 12時44分