100Ω、0.01%の精密抵抗も五年に一個くらいは売れるらしい
今日、夕方秋葉原に行ってきました。
いつもはガード下の線材屋さん(九州電気さん?)、秋月さん、千石さん、日によってはマルツさんというコースなんですが、今日は何年かぶりで東京ラジオデパートによってみました。
以前ここではコアメモリーを売っているのを見たことがあります。誰が買うんだろうと訝しく思ったのですが、そういうわけのわからなさがここの見どころ(?)でしょうか。
でもさすがに昔とはちょっと雰囲気が違ってました。
この記事に関する補足
「精密抵抗100Ω/±0.01%の見つけ方(あるいは作り方)はあるのか?」
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相変わらず真空管を売っているお店があります。私は真空管とはコンテンポラリー(?)な人間なので骨董品的というか稀覯本的というかそういう扱いにはどうしても違和感があるのですが....
お店を順番に見ていくのですが相変わらずありとあらゆるものがあるという感じです。
ジャンクショップにはオシロスコープがありました。いっしょにおいてある定電圧電源が何万円もするのに機能的には申し分なくちゃんと使えそうなオシロスコープが8000円くらいなのを見ると思わず衝動買いしそうになるのですが今の机の上の状況を思い出して思いとどまります。
パーツを扱っているショップで部品についている説明書きを読んでいると私には理解し難いある種の趣味の方のご利用が多いようです。
在庫が豊富そうなお店があったので思わず聞いてしまいました。
“0.01%の抵抗はありますか?”
“ああいうのは発注してから入荷してするまで三ヶ月かかる”、とかなんとか言いながらも、“何Ωがほしいの、抵抗値によっては在庫があるかも”、と聞かれます。“100”と答えたら“100Ω?、100kΩ?、ちゃんと言ってもらわないとわからないよ”と折檻されました (^^;;
“100Ω”と答えたらぶつぶついいながらも探してくれます。でも残念ながら在庫はありませんでした。そして“隣の店にはあるかもしれないから聞いてみたら”と親切に教えてくれました。
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隣のお店に行ってみました。ここも在庫は豊富そうです。前のお店では邪険にされたのでここでは恐る恐る聞いてみました。
“あの~、精密抵抗ありますか?”
“精密抵抗って0.1%?”
“いや、その、あの、0.01%なんですけど、100Ω”
“うちにはないなあ”
そこで別の店員さんが“あそこにあったんじゃない“と声をかけます。そして探してはくれたのですが、箱の中は空っぽでした。売りきれ、在庫切れらしいです。
メーカと価格も教えてもらったのですが、メーカは(申し訳ありませんが)忘れました。価格は@2,000._だそうです。
メーカはVishayだったかもしれません。あんまり自信がありませんが....
でもちょっと心強くなりました。秋葉原で手に入らないものではないらしい。さすが秋葉原。
安心した私は店員さんに聞いてみました。
“需要はあるんですね”
かえってきた答えはこうでした。
“う~ん、5年に一本くらいは売れるかな“
(続く)
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関連
「記事目次・趣味の電子工作」
「精密抵抗のお値段 - 抵抗器の精度と価格の関係」
なぜ100Ω、0.01%の抵抗が必要なのかというと、言うまでもなく白金測温抵抗体の抵抗値測定のためです。確度のある抵抗値がわからなくても氷点で校正すればけっこうな確度が出るのですが、100Ω、0.01%の抵抗があると校正なしでも同じ程度の確度を得ることができるからです。
「(趣味の)白金抵抗温度計の製作 - 準備編」
0.01%は温度でいうと0.025℃くらいに相当します。でも0.01%ものの抵抗器があれば0.025℃の不確かさで温度が測れるという意味ではありません。
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5年に1本w
面白かったです^^。
ああいうところってつっけんどんな人が多いのですが、製品の型番とか異常なほど記憶されてますよね。
以前にピンポイントであるICの型番を告げたら即「無い」の返答。でも互換品(NJM~)は自力で見つけて「あるじゃないですか」といったら「互換品でいいならそう言って下さい」と返されました;;
商売っ気が無いというか・・・ピンポイントでは無いけど互換品ならあります、と勧めるが本来あるべき姿なんじゃないかと思った次第です^^;
投稿: ほよほよ | 2015年5月14日 (木) 20時24分
東京で自分の仕事に誇りを持っている人の比率は秋葉原や蒲田が高いんじゃないでしょうか (^^)
確かに商売気がないですね。どうかすると、売ってやる!、みたいな (^^;;
久しぶりのラジオデパートでした。
オシロスコープが安くなっているのはやっぱりデジタル化(?)の影響でしょうか。
100Ω、0.01%はRSオンラインで購入予定です。
投稿: セッピーナ | 2015年5月14日 (木) 21時30分