16bitADコンバータMCP3425の使い方と特性のまとめ
ADコンバータはPICの10bitADC、12bitのMCP3208、22bit(20.6bit)のMCP3553、そして16bitのMCP3425といろいろ使ってみました。(個人的な感想ですが)MCP3425がいちばん使い勝手がよくてお気に入りです。これまで記事もたくさん書いてしまったのでこのあたりでまとめ記事みたいなものを作っておきます。
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「16bitADコンバータMCP3425の使い方と特性のまとめ」 (この記事)
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「22ビット(20.6bit)ADコンバータMCP3553の使い方」
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「PIC18F26K22でSPI - 8ch/ADコンバータ MCP3208の使い方」
使用感 | はじめてのADコンバータとしてはおすすめです。 分解能が高く基準電圧源を内蔵しているためとても使いやすいです。 オフセット自動補正もありますし数百円で入手できます。 白金測温抵抗体の温度測定でも十分でしょう。 サーミスタでの温度測定にはもったいないくらいです。 熱電対起電力の直接測定はちょっとつらいです(分解能が0.2℃でよければ問題なく使えます) |
特徴 | 基準電圧源内蔵。0.1%となっていますがじっさいそんなものだと思います。 フルスケール2.048V、分解能62.5μVが基本ですが、内蔵アンプで*2、*4、*8も選択できます。*8だとフルスケール0.252V、分解能8μVになります。 ±2.048Vとなっているのは差動入力だからです。グランドにたいして-2.048Vまで測れるわけではありません。でもちょっとはマイナスの電圧も測れます。 連続測定モードがあるようです。ノイズの影響を軽減するために複数回測定して平均をとるというような使い方には便利でしょう。MCP34254単体であれば安定しているので複数回測定しようという気にはなりません。 |
データシート | 「Microchip - MCP3425 - 16-Bit Analog-to-Digital Converter with I2C Interface and On-Board Reference」 |
使い方 | 「PICでI2C - ADコンバーター・MCP3425の使い方」 「MCP3425のもうちょっと詳しい使い方(ソース付き)」 |
分解能 | 「MCP3425の精度を調べてみた - 16bitADコンバータの分解能」 |
確度・不確かさ | さずがにちゃんと測れないのですが、これは参考になるかも 「三つの16bitADコンバータMCP3425の測定値を比べてみた」 |
オフセット | オフセットの自動補正機能があります。 じっさい入力をショートすると測定値はぴったりゼロになります。 |
温度特性 | より分解能が高いMCP3553を入手したのでそろそろ取り組みます |
直線性 | これは以前調べたのですが記事にしていませんでした (^^;; |
マイナの電圧を測る | 「ADコンバータでマイナスの電圧を測るとどうなるか? - MCP3425編」 「じつはマイナスの電圧もちょっとは測れる16bitADコンバータMCP3425」 「ADコンバータでマイナスの電圧を測定するには?」 |
内部抵抗 | 「ADコンバータでマイナスの電圧を測ったときの内部抵抗の低下 - 16bitADC/MCP3425」 |
応用 | 「PIC+SPI+I2C 自記温湿度計+気圧計+8ch電圧計+周波数カウンタ(技術要素一覧)」 |
「アナログ乗算器の直線性をチェックしたらDMMもちょっとへんかも」 | |
「金属皮膜抵抗と炭素皮膜抵抗の温度係数を測ってみた - まとめ」 | |
「PICとMCP3425で作るK熱電対温度計 - OPA277PAでプリアンプを作る」 | |
「定電流回路(VIコンバータ)の安定性を調べてみた」 | |
「16bitADコンバータMCP3425とPICで作る白金抵抗温度計 - 1」 | |
「交流電圧計(ミリバル)と高周波電圧計の周波数特性 - VFC(LT1799)の出力」 | |
「PICとMCP3425で作るK熱電対温度計 - OPA277PAでプリアンプを作る」 | |
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