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2015年6月 4日 (木)

I2C温湿度センサーAM2321の湿度を通風(熱電対)乾湿球湿度計とくらべてみた

通風乾湿計がまがりなりにもできましたので今度は一晩中湿度の測定を続けまたAM2321の湿度とくらべてみました。

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余談ですがAM2321は温度の測定に関しては(室温付近に限れば)なかなか正確です。
温度センサー3種の精度比較(摂氏0度~40度編)」に書いたように実用的には申し分ない精度を持っています。今回も比較してみました。氷点で校正した1/3 DIN(1/3 B)の(はずの)測温抵抗体との比較です。
_am2321

全体的に測温抵抗体の測定値とよく一致しています(この場合“一致している”というのは“とても正確である”という意味になります)

最初と最後多少乖離しているところも見られますが窓を開けていて風が吹き込んでいたためでしょう。二つの温度計は5cmくらいしか離れていないのですが、風が吹いていたりするとこんなことになります。これだけ温度が上下すると温度分布のムラ以外にレスポンスの違いも測定値の違いとなって現れます。
こういうのを見ると日常的な意味では温度計の1℃以下の違いをどうこう言ってもあんまり意味がないことを感じます。いつも書いている“1秒まであっていたら正確な時計”と同じです。

と書きつつ温度も時刻もあくまで分解能・不確かさの追求を続けるわけですが.... (^^;;

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ほぼ7時間に渡って湿度を測定した結果です。
赤が通風乾湿計、紫がAM2321、青は室温(Pt100)です。
_am2321_2

通風乾湿計もAM2321も同じ動きをしています(最初だけは湿球が濡れていないので動きは違います)
常に数パーセントだけ通風乾湿計が高い湿度を示しています。

ところで「熱電対の規準起電力はあてになるか?」に書いたように今使っている熱電対は起電力がTypeKの規準起電力よりちょっと小さいように思えます。

上のグラフはK型熱電対規準起電力から求めた温度係数を使って乾湿球温度差を求めていますので「熱電対の規準起電力はあてになるか?」の結果をもとにこの熱電対は規準起電力より5%起電力が小さいと仮定してグラフを作りなおしてみました。

その後熱電対の起電力について再度調べたところ「熱電対の規準起電力はあてになるか?」の結論は間違っているようです。そういう事情でここにあったグラフはいったん削除します。

とてもいい一致を示すようになりました。この場合は一致しているということは正確であるということを意味しませんが....

今後熱電対の正確な起電力の測定を行い、また露点の測定を行って乾湿計の測定結果と比較してみるつもりです。

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なお前前記事でkmnkさんからJISで定められている湿度の校正法(の一つ)を教えていただきました。

  エヌケイエス株式会社
  -  ガッテンシリーズNo.104【湿度:塩で湿度環境がつくれる? その1】

調べてみるとこれは蒸気圧降下を利用する方法のようです。そして、いまさらですがなぜ“塩化リチウム露点計”で湿度が測れるのかわかりました (^^;;
測れる理由は気象庁 - 気象観測の手引にも書いてないこともないのですが予備知識のない素人にはわかりにくい内容だと思います。素人が読むことは想定していないのでしょうが.....

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