通風乾湿球湿度計を熱電対とありあわせの材料で作ってみた
手近にある材料で通風乾湿計を作ってみました。
タイトルはわかりやすいように“乾湿球湿度計”と書きましたが“乾湿計”というのがふつうのようです。“通風乾湿計”とか“通風型乾湿計”とか。
「気象庁 - 気象観測の手引」だと“乾湿計(乾湿球湿度計)”という表現になっています。“通風乾湿計”という言葉は出てこなくて“通風装置を備えた型の乾湿計”となっていました。
上記資料には通風について“通風速度は3~5m/sが適当である。”とあるのですが以下で作ったものの風速は不明です。そのうち“超音波風速計”を作る予定なのでできあがったら測って記事にします。
風速の設定は“徐々に風速を上げていって乾湿球温度差が飽和したところ”でいいと思います。
材料
塩ビパイプ(以前作った鏡筒のあまり)
焼き鳥の串
プラ板
ファン(CPUクーラ)
ヒートシンク(〃、空気の通り道・台座(重し)というだけ、ヒートシンクとしては使わず)
水壺(正露丸糖衣の瓶)
ティッシュペーパー少々
シュアテープ
両面テープ
Type K 熱電対
(秋月で買ったもの、冷接点は作りなおしてあります。熱起電力がちょっとあやしい)
測温抵抗体
(気温(=乾球温度)測定用、1/3 Bのはずの白金薄膜抵抗)
AM2321/LPS331AP
(LPS331は気圧測定用、AM2321は比較(?)用)
測定装置
(詳細は「I2C温湿度センサーAM2321の湿度をPIC/熱電対乾湿球湿度計とくらべてみた」)
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かなりちゃちいですがひとまずちゃんと機能する(?)ものはできたようです。
構造はこのまま、強度・耐久性を考えて材料を見直し作りなおそうかと思っています。
この形だと空気の流れは上から下とすべきような気がするのですが、構造上の制約により下から上に空気が流れるようになっています。
構造上の制約というのはファンのセンターに水壺を両面テープで接着しようとしたためです。水壺はもう少し小さいものにしたいです。
(測定結果
「I2C温湿度センサーAM2321の湿度を通風(熱電対)乾湿球湿度計とくらべてみた」
に続く)
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関連
「記事一覧(測定、電子工作、天文計算)」
湿度
「相対湿度を測ってみた - K型熱電対とPICで作る乾湿球湿度計」
「湿度の計算方法 - K型熱電対とPICで作る乾湿球湿度計 」
「I2C温湿度センサーAM2321の湿度をPIC/熱電対乾湿球湿度計とくらべてみた」
「通風乾湿球湿度計をありあわせの材料で作ってみた」 (この記事)
「I2C温湿度センサーAM2321の湿度を通風(熱電対)乾湿球湿度計とくらべてみた」
温度
「正確な温度を求めて (1)」
温度センサ
「PICで作る温度計のセンサー比較(....、熱電対、白金測温抵抗体、....」
白金測温抵抗体(白金薄膜抵抗)について
「(趣味の)白金抵抗温度計の製作 - 準備編」
熱電対
「熱電対起電力を直接測定できる22bit(20.6bit)ADコンバータMCP3553」
「熱電対の起電力の近似式 - 起電力と温度の相互変換」 (-20℃~120℃編)
じつは今回使った熱電対の測定値はちょっとあやしいです。
「熱電対の規準起電力はあてになるか?」
気圧
大気圧センサ
LPS331AP
「PICでI2C - 大気圧・温度センサーLPS331APの使い方」
測定全般
「PIC+SPI+I2C 自記温湿度計+気圧計+8ch電圧計+周波数カウンタ(技術要素一覧)」
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