抵抗値/温度測定用マルチプレクサのドライバ
マルチプレクサを作ったのですがこれはPICで制御して使います。マルチプレクサが正負電源を使っておりPICは単電源ですから制御信号のレベルをあわせる必要があります。
コンパレータLM339で簡単なものを作ってみました。
これも「四線式抵抗測定用マルチプレクサ(4回路2接点スイッチ相当)」同様
「PIC+SPI+I2C 自記温湿度計+気圧計+8ch電圧計+周波数カウンタ(技術要素一覧)」
「PIC+SPI+I2C 自記温湿度計+気圧計+8ch電圧計のソース - main()」
のモジュールの一つとして使う予定です。
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コンパレータの基準電圧はプラス側電源電圧(=PICの電圧)の1/2としてあります。入力のグランドは0V、出力のグランドは-1.7Vとしてあり出力は正負電源ほぼ両側まで動くようになります(基本的に差動入力で使うのでグランドがどこでもあんまり関係ありません)
IN1/OUT1、IN2/OUT2は入力に対して正論理/負論理の二つの出力が得られるようになっておりこれは「四線式抵抗測定用マルチプレクサ(4回路2接点スイッチ相当)」などで使います。
IN3/OUT3は4入力にたいしてそのレベルを変えた4出力が得られます。
これは4回路2接点のマルチプレクサとして使ったり「ADコンバータMCP3425と計装アンプLT1167で作るK熱電対温度計 - オフセットの自動補正」にあるような(熱電対用)計装アンプの自動オフセット調整に使ったりする予定です。
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実際にマルチプレクサを使った例1
10秒おきに二つの測温抵抗体で温度を測定してみました。
交互に測っているわけですが一見二ついっしょに測っているように見えます。
二つの測温抵抗体の温度の差は設置の仕方とか誤差とかいろいろ理由があります。
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実際にマルチプレクサを使った例2
こちらは毎2分ちょうどと毎2分10秒に測ってみました。
いちばん最初にやってみたいことは“舌下温と腋窩温を同時に測る”でしょうか。
(「2分で終わる舌下温、30分はかかる腋窩温 - 体温を測るのにかかる時間」)
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マルチプレクサ
「四線式抵抗測定用マルチプレクサ(4回路2接点スイッチ相当)」
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