« 更新された小惑星2015 TB145の位置予測(10月25日朝) | トップページ | 小惑星2015 TB145位置予測星図(実写版) - 01時30分頃 »

2015年10月25日 (日)

小惑星2015 TB145の見える位置の調べ方 - NASA JPL HORIZONSの使い方

ニーズがあるのかないのかわかりませんが、ひとまず書いてみます。

最新のデータに基づく時刻ごとの予測位置図の概要版・詳細版の一覧が

  小惑星2015 TB145の位置予測のまとめ

にあります。月との離角や地域による見え方の差、
小惑星の撮影例もあります。

----------------

(NASA JPL) Horizons Web Interface 」を使います。

こんなページが開きます。
1

“change”を含む行が6行あり、ここで必要な項目を設定します。
設定が終わったら“Generate Ephemeris”で目的のデータが取得できます。

“どこに見えるか?”が知りたいだけなら最初のEphemeris Typeは変更しなくていいです。
(直交座標系での値がほしいとか接触軌道要素がほしいときは設定を変えます)

まずTarget Bodyつまりどの天体の情報を知りたいかを決めます。Target Bodyの右側にあるChangeのリンクをクリックします。
2targetbody

Lookup the specified bodyのところに“2015 TB145”と入力しSearchボタンを押します。
2targetbodyr

Target Bodyのところが Asteroid        (2015 TB145) と変わればOKです。

次にObserver LocationのところのChangeをクリックするのは上と同じです。

最初はGeocentric(地心)になっています。今回の小惑星は地球に近いところを通るので観測地によって見える位置が異なってきます。だからここはちゃんと変更した方がいいです。

ここにはLookup Named Location、Choose from a list、Specify Observer Coordinatesがあります。
3obsloc

Choose from a listでObservatoriesのドロップダウンリストからnon-US citiesを選びDisplay Listのボタンを押すとChoose a Place-nameというリストが表示されますので、ここから自分の住んでいるところあるいはそれに近いところを選び Use Selected Locationボタンを押します。ざっと見たところ日本の地名には Ayase, Chitose, Fukuoka, Kyoto, Nagasaki, Nagoya, Okinawa, Osaka, Sapporo, Tokyoがありました。Sendaiがないのはどうしてでしょう?

3obslocd

どうしてもちゃんと自分の住んでいるところにしたい場合はSpecify Observer Coodinatesで経度・緯度・標高を入力してください。

3obslocr

次はTime Spanです。

3timespan
Start Timeに入力した日時からStop Timeに入力した日時までのStep Sizeごとのデータが取得されます。

日時は世界時なので中央標準時から9時間引いたものを入力します。上の例は、10月31日の20時から11月1日の4時まで30分ごと、ということになります。

次は Table Settingsです。ここにはSelect observer quantitiesとOptional observer-table settingがあります。

Select observer quantitiesで取得したいデータ項目を決めます。
3tablesetting1


今回の場合は1と2のどちらかと9(光度等級)で十分だと思います。 1を選ぶか2を選ぶかは位置を比較する恒星の図あるいはリストがどちらを使っているかで決めます。星表・星図であれば1.を選びます。アプリの場合はその表示方法によります(気の利いたアプリはどちらも表示できるはずです)
今回は意味がないと思いますが、方位角・高度もほしければ4.にチェックを入れます。

Optional observer-table settingは要するにオプション設定なので適当にとしかいいようがないし、そのままでも別に問題ないと思いますが、赤経・赤緯を時分秒、度分秒にするか度の小数にするかはangle formatのところで設定します。
3tablesetting2

以上で設定は終わりです。あとはDiplay/Outputの選択がありますが、何もしなければhtmlでふつうに表示されます。

Generate Ephemerisボタンを押すと以上の設定に基づいたデータを得ることができます。

3genem

-------------------

他の(位置)予測記事

  「
スペースデブリWT1190Fの最後の一日 - HORIZONSによる位置予測
  「
はやぶさ2のスイングバイを東京で見たら - 位置予測の試み
  「
アルデバラン食出現時刻早見地図(全国版、2015年11月26日)
  「小惑星2015 TB145の位置予測のまとめ」 (2015年10月31日)   

ラブジョイ彗星の位置予測と見つけ方のまとめ - 2015年1月~2月

関連

    「
恒星の位置計算 - ヒッパルコス星表の使い方から大気差の計算式まで
    「
過去記事の一覧(天文計算、測定、電子工作)

« 更新された小惑星2015 TB145の位置予測(10月25日朝) | トップページ | 小惑星2015 TB145位置予測星図(実写版) - 01時30分頃 »

小惑星」カテゴリの記事

コメント

セッピーナ様
その節はたいへんお世話になりました。
例のラブジョイ彗星の写真は、某天文誌に応募しましたが、写真の質の差で?
ボツになってしまいました。
(類似の写真が載りましたが、私の90㎜よりもずいぶん大きな望遠鏡でしたね。
コメントでセッピーナさんの位置計算をもとに撮影したことをアピールしたのですが、
力不足ですみませんでした。)

さて、相変わらず日本一の速さでの計算ありがとうございます。
私の方は、仕事その他多忙のため、最近は天文にすっかりご無沙汰でしたが、
土曜日の深夜という絶好のタイミングですので、天気が良ければ、また挑戦して
みようかと思っています。
位置予報データが直前まで変わりそうですね。またご相談します。

あれあれ、残念でしたね。
拝見して感動を覚えるような写真で、そういうのを撮影されるのに少しはお役に立ったかと思うと誇らしい気持ちになったものです (^^)
今回は月明りがひどいので皆さんあきらめムードみたいな気がしていましたが、またお役に立てるのでしたらいくらでも星図作ります。
予測位置の変化はおそらく観測数が少なくて軌道が正確に決定できないということだと思うのですが、これからだんだん収束していくのではないでしょうか(<==想像ですが)

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 小惑星2015 TB145の見える位置の調べ方 - NASA JPL HORIZONSの使い方:

« 更新された小惑星2015 TB145の位置予測(10月25日朝) | トップページ | 小惑星2015 TB145位置予測星図(実写版) - 01時30分頃 »

フォト

サイト内検索

  • 記事を探されるんでしたらこれがいちばん早くて確実です。私も使ってます (^^;; 検索窓が表示されるのにちょっと時間がかかるのはどうにかしてほしいです。

新着記事

リンク元別アクセス数

  • (アクセス元≒リンク元、原則PCのみ・ドメイン別、サイト内等除く)

人気記事ランキング

  • (原則PCのみ、直近2週間)
無料ブログはココログ