小惑星2015 TB145の地球接近は見えるか?(速報第2版)
前記事「小惑星2015 TB145の地球接近は見えるか?(速報第1版)」に引き続き「(NASA JPL) Horizons Web Interface 」で取得したデータから。
前回は
Observer Location: Geocentric [500]
でしたが、今回は
Observer Location : Tokyo Japan ( 139°43'59.9''E, 35°40'59.9''N )
で調べて、方位角(Azi)、高度(Elev)も求めています。10月31日18時から11月1日06時までの分です(時刻はUTCです)
この記事は数値だけですが、最新の位置予測図を含む関連記事のリストは
「小惑星2015 TB145の位置予測のまとめ・一覧」
にあります。月との離角や地域による見え方の差、小惑星の撮影例、小惑星の位置データの取得方法もあります。
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以下の内容については
「小惑星2015 TB145の光度等級、高度、月との離角のグラフ」
の方が役にたつと思います。
ゆっくり明るくなり急激に暗くなります。00時頃がいちばん明るいです(APMag)
ほぼ北東でのイベントになります(Azi)
地平線から現れる高度40度近くまでなりまた低くなっていきます。02時頃いちばん高くなります(Elev)
つまり00時から02時までくらいの早めの時間が狙い目だと思います。
<== 月明りまで考えると早めがいいのか遅めがいいのかよくわかりません (^^;;
ただ月明りも半端じゃなさそうです。光度等級や移動していることを考慮して冷静に考えると写真撮影はそうとうに厳しそうな....
「小惑星2015 TB145の写真を撮る」
を参考にしてください。
以下Horizons Web Interfaceのデータですが、これはあくまで予測です。長期間の観測データがある惑星や小惑星とは違って予測はこれから修正されていくと思います。直前にもう一度チェックしたほうが安全でしょう。
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他の(位置)予測記事
「スペースデブリWT1190Fの最後の一日 - HORIZONSによる位置予測」
「はやぶさ2のスイングバイを東京で見たら - 位置予測の試み」
「アルデバラン食出現時刻早見地図(全国版、2015年11月26日)」
「小惑星2015 TB145の位置予測のまとめ」 (2015年10月31日)
「ラブジョイ彗星の位置予測と見つけ方のまとめ - 2015年1月~2月」
関連
「恒星の位置計算 - ヒッパルコス星表の使い方から大気差の計算式まで」
「過去記事の一覧(天文計算、測定、電子工作)」
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10等級となると市街地で捉えるのは難しいかもですね。
暗いところに遠征すれば見えはしますが、動きが速くて見つけるのが大変かも。
投稿: ほよほよ | 2015年10月23日 (金) 13時26分
明るさ(暗さ?)だけだったら都内でもぜったいムリということはないと思いますが、動きを考えると厳しすきますよね。追尾はできないので待ち構えることになるのでしょうが数秒の露出でも星像が流れて露出が足りなくなりそうです。あと前回以上に予測と実際の軌道のずれが大きくなるような気がします。
ダメもとでこれから星図を作って目印になる恒星がないか調べてみようと思います。
軌道は予測通りで実際はもっと明るかったとかあるかも (^^;;
投稿: セッピーナ | 2015年10月23日 (金) 14時00分