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2015年10月 8日 (木)

火星によるしし座χ星(HIP54182)の掩蔽(星食)の詳細(2015年10月19日)

10月19日に火星が恒星を掩蔽するという珍しい現象が起きます。念のために書いておくとこれは火星が隠されるわけではないので火星食とは言いません。

“食”と聞くとすぐに時刻を予測したり予測図を作ったりするのですがこれはその必要はなさそうです。

Occult 4.1.5.4で調べてみました。
Photo

じつはOccultのこの機能を使うのは初めてなのでよくわかってません。以下多少想像を交えた話です。

上に23とか24という数字とそれに伴う線が見えますが、これが中心食の時刻(分)のようです。食と言えばいつ起こるかが重要で最大の関心事になるのですが、那覇と札幌でも20秒も違わないようです。これじゃいつものように予測シートを作ってもほとんど意味がなさそうです。

18日19時24分10秒UTCつまり19日04時24分10秒JSTくらいが日本では中心食ですがMax Durationが160秒くらいですから23分から25分くらいまで継続するのでしょう。

けっきょくいつ起きるかより火星を見つける方が問題かも (^^;;

この食は一言でいえば恒星からのの光を火星が遮り、そのためにできる火星の影が地表を動いていくことによってできます。そのため移動速度は月と比べとても大きくあっという間に日本を通り過ぎていくことになります。火星の影は無限遠とみなしていいような恒星の光でできますからその大きさは火星と同じです。つまり地球全体を覆うことはできず今回の場合北限界線、南限界線の両方が存在します。図からわかるように樺太の北端では“接食”になります。

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星食観測だと私の場合その時刻を正確に測定することに生きがいを感じているわけですが、この掩蔽に関してはそれは無理っぽい気がします。月による掩蔽のように星像がスパッと消えたり現れたりするのだったら1/10秒から1/100秒くらいの精度で時刻を測定できます。一方これは4.6等星の恒星を1.7等星の火星が隠すわけですから別に星像が消えるわけではありません。

私の持っているしょぼい望遠鏡やカメラレンズだと光度の変化から掩蔽の時刻を求めるしかないのですが、光度の変化 Mag Drop はわずか0.07等級しかありません。これはどう見てもシンチレーション(星のちらつき)による光度変化より小さそうです。

結論としてこれは火星と恒星が次第に近づきそして離れて行く様子を眺めて楽しむしかないようです。徐々に距離が変化する様子を時間をおいて撮影するということになりそうです。時刻と火星・恒星の離角の早見表・グラフくらいは用意しておいた方がいいのかも。

下の図をご覧になるとわかるように木星やその衛星との対比は記念写真としてはよさそうです。木星と火星はお月さまの直径程度離れているだけなのでレンズ選びの参考にしてください。木星の衛星は露出に気をつければ望遠レンズで写ります。

火星がある程度の大きさに見える大口径の望遠鏡で見れば火星の背後に恒星が隠れる様子を実際にみることができるのかもしれません。

いずれにしても高度が低いので写真を撮るのも、その前に写真を撮れる場所を見つけるのもたいへんそうです。

ということでこの時間は私はたぶん寝ていると思います (^^;;

掩蔽1時間前
Photo_2

掩蔽1時間後は空はすでに明るくなっています。

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  『「掩蔽(星食)の予測と観測」記事目次とリンク集

  「過去記事の一覧(測定、電子工作、天文計算): セッピーナの趣味の天文計算
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コメント

諦めたらそこで終わりですよ(笑

といっても、私も寝てたりして、、、

occultにこんな機能があったんですね〜
はじめて知りました。

早起きは(たぶん)ヘーキなんですが、なんだかおもしろくなさそうで (^^;;

Occultのこの機能は初めて使いました。他にもすごそうな機能があったのですがよくわからなかったので記事に使えませんでした。

この図の見方がよくわからず、当初コメントしてませんでした^^;
今回の食は、北限や南限があるものと理解しています。公転面上で火星を追いかける地球から見た背景にχLeo星がたまたまあるという具合です。
北限がアリューシャン列島、南限がインドネシアあたりでしょうか(と図から読んでみたのですが)?

ほよほよさんは撮影できてたそうでうらやましいです。
月の場合と同じで火星の影が地表を移動していくわけですから南北に限界線があるということは火星が地球より小さいことを意味してますね (^^)
正統派の掩蔽予測はこの影の移動のパラメータを先に求めておいてからやるようですが、私は力不足で (^^;;
火星も多少は満ち欠けがあるでしょうから暗縁潜入か暗縁出現かあったのかも?

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