カテリナ(カタリナ)彗星が待ちきれない - 11月の位置予測図
カテリナ彗星(Catalina C/2013 US10)があと数週間もすれば見え始めるはずです。ちょっと気が早いですが11月の位置予測図を作ってみました。
12月6日~12月15日の位置予測は
「思いの外暗いカテリナ(カタリナ)彗星 - 1週間の位置予測図」
にあります。
(見にくい場合はクリックすると拡大されます)
図は11月21日午前5時の天頂が上になるように作ってあります。
APS-Cにf=35mmのカメラで写したときの画角を想定して作りました。
この図は
「(カテリナ彗星でも使える)小惑星2015 TB145の予測データから位置予測図を作成するExcelファイル」
にあるExcelファイルを使い最新のカテリナ彗星の位置予測をもとに作っています。
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なぜ11月21日かというと、この日カテリナ彗星の午前5時の高度がプラスに転じるからです。つまり前日までは地平線より下にあるということです。もちろん午前五時より後であれば21日以前でも地平線より上に出ますがちょっと南寄りの東の方向ですから明け方はほんの数分の差で見え方はぜんぜん違ってくると思います。
21日頃は金星がスピカの真上にあるので位置は確認しやすいです。この頃のカテリナ彗星はスピカの真下の地平線付近で指2、3本北(左)よりのところにあります。
初物好きの方で東の空が確保できる方はチャレンジしてみてはいかがでしょう。
上の予測図は今日「(NASA JPL) Horizons Web Interface 」のデータで作りました。光度等級の予測はあいかわらず7等級後半になっています。彗星でこの光度だと(少なくとも東京では)双眼鏡で見るのもムリな気がします。
長期的な光度等級・高度・月との離角については
「カテリナ彗星Catalina (C/2013 US10)はほんとうに肉眼で見えるの?」
で確認してください。
なお写真であれば機材を選ばなくてもそんなに難しくないと思います。
ラブジョイ彗星(C/2014 Q2 Lovejoy)は(4.5等級と明るいときですが)APS-Cに28mmのレンズでも写っていました。
ピンクの円の左側の黄色でマークしたところにラブジョイ彗星があります。
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「(カテリナ彗星でも使える)小惑星2015 TB145の予測データから位置予測図を作成するExcelファイル」
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参考
「(NASA JPL) Horizons Web Interface 」
関連
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「過去記事の一覧(天文計算、測定、電子工作)」
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