JJY受信機を作る - 状態変数型フィルタの周波数特性

今作ろうとしているJJY受信機はシャープな周波数特性が要求される周波数標準の部分とブロードな周波数特性の方が好ましいと思われる時刻標準の部分があります。これは使うとすれば後者用なのですが、製作過程でテストにも必要なので作っています。

なおクリスタルフィルターは前途多難です。40kHzのクリスタルを用意して試しに直列・並列共振周波数を測ろうとしたのですが、シャープ過ぎて今の測定方法ではまともに測れない状態です。

回路はこうなっています。それらしいのを見つけてそのまま作りました、レベルです。

　

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やり方は基本的には「JJY受信機を作る - バーアンテナとその特性」とそう変わらないのですが、今回は“高周波電圧計”ではなく「一歩進んだ交流電圧計（ミリバル）の製作 - 1」で作ったものを使っています。これいろいろやっているうちに発振するようになってしまい、しようがないのでオペアンプをNJM2747VからLM324Nに差し替えて使っています（当然のことながら周波数特性は悪化していますが、今回は40kHz近辺しか測らないし相対値がわかればいいのでまあいいかということにしています）

これからはNJM2747V、NJM2068DD、NJM2043DDあたりを使ってまとめていきたいのですがかたっぱしから発振しています (^^;;

で結果です。
ほんとは入力電圧と同時に測って比（増幅率）をグラフにするつもりだったので入力電圧を測り忘れました。まだこんなことは何度もやると思うので次やったときにグラフは差し替える予定です。




調整の甲斐あってだいたい40kHzのところにピークがきています。

よく見ると山とか谷とかあります。左右に出ているのでたまたまということではないと思います。 これからもいろいろやっていくので理由はそのうちわかると思います (^^;;

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関連

　　「JJY受信機/電波時計の製作記事を集めてみた」

　　「JJY受信機で作る高精度発振器と時刻標準 - はじめに」
　　「JJY受信機を作る - バーアンテナとその特性」
　　「JJY受信機を作る - 状態変数型フィルタの周波数特性」
　　「JJY受信機を作る - JJYの電波がつかめた！」
　　「JJY受信機を作る - アンテナとプリアンプ」
　　「JJYの電界強度と受信機の必要利得（増幅率）」
　　「JJY受信機を作る - すでに40kHzのキャリア（連続波）を検出できてるっぽい」
　　「標準電波JJY - 変調波振幅の「最大100%、最小10%」の意味」
　　「JJY受信機を作る - 40kHz/60kHzクリスタルフィルターの功罪」
　　「音で聴くJJY - プロダクト検波による復調」
　　「クリスタルフィルターの効果を目と耳で確かめる - JJY受信機を作る」
　　「標準電波・長波JJYが停波するとき」
　　「JJY搬送波の周波数をGPS/1PPSで測ってみた」
　　「標準電波にVCTCXO・VM39S5GをPLLで同期してみた - 長波JJY受信機の製作」

　　時刻
　　「時刻標準について」

　　JJY
　　「JJYの報時信号の送出方法」
　　「JJYの受信法」
　　「JJYを受信したい（要旨）」

　　参考 「NICT 情報通信研究機構 - 電磁波計測研究所 - 時空標準研究室
　　　　　　　　 - 日本標準時グループ 」

　　PLL
　　「高精度発振器をGPS受信モジュールとPLLで作る - はじめに」

　　アナログ乗算器
　　「四象限アナログ乗算器(マルチプライヤー)EL4083の使い方 - 1」

　　アンテナ
　　参考 「RFワールド - ラジオで学ぶ電子回路
　　　　　　　　 - 第1部 ラジオのための基礎 第1章 ラジオの電波 」

　　状態変数型フィルタ
　　参考　「群馬大学 KobaLab@JP - 発振を利用したアナログフィルタの テスト・調整 」

　　JJY受信機
　　参考 「JR7CWK - 長波JJY受信機の制作」


補足

　　電波時計モジュール
　　「JJYを受信する（訂正あり）」
　　「電波時計モジュールを使ってみた（１）」
　　「電波時計モジュールを使ってみた（２）」
　　「電波時計モジュールが「使えない」理由」

　　「GPS受信モジュールあれこれ」