思いの外暗いカテリナ（カタリナ）彗星 - 12月中旬の位置予測図

端から自分じゃ観望・観測する気のない天文イベントの予測記事というのが私は嫌いで、予測記事を書いたら可能な限り自分でも見るなり撮るなりしたいと思っています。

見え始めてからもう2週間は経ってしまったような気がしますが、一昨日・昨日と千葉で位置を確認することができました。といってもふつうのカメラでの手持ちの撮影だったので今朝はちゃんと三脚を使って撮ってみようと思いました。でも悲しいことに曇っていました。

2015/12/07 05:25 JST
PENTAX Q7 + 06 TELEPHOTO ZOOM
f=15mm（APS-C 46mm相当） F3.5 ISO6400 0.5s

ざっと見ると月と金星とスピカしか写っていません。月があるので露出は抑え気味ですが、それでももう少しは写ってもいいような気がします。カタリナ彗星（C/2013 US10）はこの画面でいうと左の方にいます。

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今朝から毎朝の位置を赤くマーキングしてあります。この写真だと左上の方に向ってじょじょに移動していきます。


もう少し左を写せばいいようなものなのですが、左側には障害物があるのです。

拡大図


金星の左と下ちょっと左寄りに4等星がありいい目印になります。

金星はもっといい目印になりそうですが、毎日上の黄色の矢印くらい動いていきますので注意が必要です。黄色い円は明朝の月の位置です。月と金星とカタリナ彗星が接近することになります。こういうのを撮ろうという方はいらっしゃらないでしょうが....
（月の位置はライトブルーのマークの方が正しいです。黄色い円は数ピクセル右にずれています）

この後雲が切れる待っていたら夜が明けてしまいました。

2015/12/07 05:50 JST
PENTAX Q7 + NIKON F2.0 f=50mm
f=50mm（APS-C 150mm相当） F2.0 ISO3200 0.6s

明るくなったといっても6等星より暗い恒星もけっこう写っています。でも肝心のカテリナ彗星が写っていません。やはり面光源な天体は空の明るさに弱いようです。
ちなみに12月7日のマークの右側に見える恒星は７等星です。

上の写真の25分くらい前に撮った写真です。

2015/12/07 05:25 JST
PENTAX Q7 + 06 TELEPHOTO ZOOM
f=43mm（APS-C 130mm相当） F3.5 ISO1600 2s

12月7日のところにうっすらと星像らしきものが見えます。雲のようにも見えますが....

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参考

　　「(NASA JPL) Horizons Web Interface 」

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　　　　「過去記事の一覧（天文計算、測定、電子工作）」