« (非公式)JJY(標準電波/電波時計)の呼び出し符号(コールサイン)送出方法 | トップページ | これまで経験したなかでもっとも困難だったはんだ付け »

2016年1月13日 (水)

GPS受信モジュールNEO6M-ANT-4Pはまじおすすめ、現在在庫数 76

この記事のもとのタイトルは

  「GPS受信モジュールNEO6M-ANT-4Pはまじおすすめ、でももう在庫切れ (^^;;」

だったんですが、


ということらしいので、タイトルを変更しました。在庫数はaitendo さんの製品ページにあった2016年3月15日19時現在の参考在庫数です。

--------------

これまでGPS受信モジュールをいくつか使ってきました。それぞれに個性がありいろいろと悩まされました(GPS受信モジュールあれこれ
実用(私の場合は掩蔽観測)になるまでずいぶんと時間がかかったものです。

aitendo さんの扱っている NEO6M-ANT-4P はそういう悩みから解放してくれる製品です。他の製品に対してどんなところがすぐれているかまとめてみました。

NEO6M-ANT-4PのGPS受信モジュール(他にアンテナがついています)
Imgp13811000_3

黄色い配線はTIMEPULSEを引き出すために追加したものです。またピンヘッダは製品には添付されていません。

 

項目 内容 備考
価格 \1,980._
\2,780._
アンテナもセットでこのお値段です。ちょっと信じられないような値付けです。
==>値上げされたみたいですが、それでもまだ十分リーズナブルだと思います。
u-blox6だからということかもしれませんが、私も使っているLEA-6のGE-612Tは\3,980のままです。
チップ u-blox6
NEO-6M
古いと言えば古いです。そこが気になる方はやめた方がいいでしょう。
もっともaitendoさんはu-blox5の製品も扱っています。
1PPS TIMEPULSE
0.25Hz-1kHz
じつは1PPS出力端子はありません。
しかし上の写真にあるように基板上から簡単に引き出すことができます。データシート上は1kHzまでですが、実際はもっと高い周波数まで行けるようです。
(改訂版)高精度10MHzの出力ができそうなGPS受信モジュール(とそのコメント)にあるように12MHzの安定な(ジッタの小さい)出力が得られたというコメントもいただいています。
トランジスタ技術の2016年2月号にこのモジュールの10kHz出力を使った製作例があり、それが在庫切れの一因かもしれません。私のブログが原因ということはないでしょうから。

このように基板に実装されたもので1PPSのLEDがついている場合はすぐにわかりますが、u-bloxはどの型番でもデータシートが公開されていますのでどのピンはTIMEPULSEかはすぐにわかります。(少なくとも私が調べた範囲では)3番ピンあたりが多いようです。
I/F UART
4.8k~115.2k
NMEA/UBX
デフォルトは9600、NMEAでGSV, RMC, GSA, GGA, GLL, VTG, TXT です。
基板上にNEO-6Mを実装してあるわけですからピンから配線を引き出せばUSB、SPI、I2Cも使えるのかもしれません。
EEPROM搭載とあるのでI2Cはそこで使ってしまっているのかも?
電源 3V~5V
動作電圧範囲はやっぱりこのくらい広くとってほしいものです。
動作電流は書いてありません。これは実測しておきますが、あんまり期待(?)しない方がいいような気がします。

===> かなり変動しますが3V電源で70mA~80mAくらいを目安に考えておけばいいでしょう。
バックアップ バックアップ用電池あり バックアップ仕様が製品によっていろいろで、かつその意図がよくわからなくてこれまでさんざん泣かされてきました。(私の思い違いかもしれないのですが)特にGE-612Tが難解です。
(「バックアップあれこれ」)
この製品はバックアップ用電池付きですから何も考える必要はありません。
実装 2.54㎜ピッチ、4端子ピンヘッダ 実装(はんだ付け)はこれまでほんとうに苦労しました。1.27㎜ピッチあるいはそれ以下のピンとかわけのわからないソケットとか(GPS受信モジュールあれこれ
これは2.54㎜ピッチのふつうのピンヘッダをはんだ付けするだけでもブレッドボードでも基板でも自由に使えます。これだけでも買う意味/値打ちがあると思います。
アンテナ 外部(I-PEX) 外付けですがソケットはあります。
ただこの製品にはアンテナが付属してきます (^^)
思ったより大きかったですが電波のつかみはよかったので私的には満足です。感覚的にはGE-612Tを上回りGM-5157Aといい勝負です。GE-612Tにこのアンテナを付けたらどうなるんだろうというのが気になってきました。
   
     
     

上の写真の裏側
TIMEPULSE(1PPS)出力を加えて5端子になっています。
Imgp13831000


--------

前の記事 
GPS受信モジュールGE-612Tの8MHz、2MHz出力の周波数精度
次の記事 「
GPS受信モジュールu-blox6/NEO-6Mと温度補償型水晶発振器VM39S5Gの周波数(位相)を比較してみた


関連

  「
高精度発振器をGPS受信モジュールとPLLで作る - はじめに
  「
JJY受信機で作る高精度発振器と時刻標準 - はじめに

  「
GPS受信モジュールGE-612TとPLLで作る高精度発振器 - CD4046Bの回路定数
  「
PLL(CD4046BE)とGPS受信モジュール(GE-612T)で作る高精度発振器 - PLLのテスト
  PLLとGPS受信モジュールで作る高精度発振器 - PLLのテスト(2)
  「
PLL(フェイズロックループ)の特性 - ジッターを測定してみた
  「
PLL(CD4046BE)の使い方(2) - ジッターの低減
  「
GPS受信モジュールGE-612Tからの1kHz出力 - u-blox/u-centerを使う
  「
高精度10MHzの出力ができそうなGPS受信モジュール」 
  
2MHzが(10MHzも!)出力できたGPS受信モジュールGE-612T(u-blox6/LEA-6)
  GPS受信モジュールGE-612Tの8MHz、2MHz出力の周波数精度
  GPS受信モジュールNEO6M-ANT-4Pはまじおすすめ、でももう在庫切れ (^^;;
  GPS受信モジュールu-blox6/NEO-6Mと温度補償型水晶発振器VM39S5Gの周波数(位相)を比較してみた
  GPS受信モジュールGE-612TとNEO6M-ANT-4PのTIMEPULSE出力周波数を比較する

  「超高精度・温度補償型水晶発振器VM39S5GをPLLのVCOとして使う

  

超高精度VCTCXO・VM39S5GをPLLでGPSに同期させてみた

  「時刻標準について
  「GPS受信モジュールあれこれ

  「
記事一覧(測定): セッピーナの趣味の天文計算
  「
過去記事の一覧(測定、電子工作、天文計算): セッピーナの趣味の天文計算

« (非公式)JJY(標準電波/電波時計)の呼び出し符号(コールサイン)送出方法 | トップページ | これまで経験したなかでもっとも困難だったはんだ付け »

時刻と時間」カテゴリの記事

コメント

これ、トラ技2月号をみてちょっと欲しいと思ったやつです^^。
すでに入手済みとはさすがですね~^^。
トラ技、高精度10MHzを得る記事が面白かったですが、読まれたのですね。

昨日読んでいてわかったのですが、GPSが送信するうるう秒データ「積算うるう秒ΔtLS」は12.5分に一回しか放送されていないこと。(56ページ左あたり)
バックアップなし状態からの起動では、1PPSはともかく、正しい秒を得るには平均6分以上かかることになりますよね。自分の経験している1秒違いのGPS時計は、このへんが関連してるのかもと疑い始めています^^;

これほんとうにお勧めです。今TIMEPULSE出力の数十kHzから10MHz超の周波数安定度を調べているところです(もっともやっぱりPLLを使うべきだという方向に傾きつつありますが)
2月号は読みごたえがありましたね。
久しぶりにトランジスタ技術を手にとった感覚は“あれ?軽い!”でした (^^;;
2月1日のオフ会(トラ技 GPS技術交流会)に参加予定です。
まだ定員に達していないようですよ (^^)

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: GPS受信モジュールNEO6M-ANT-4Pはまじおすすめ、現在在庫数 76:

« (非公式)JJY(標準電波/電波時計)の呼び出し符号(コールサイン)送出方法 | トップページ | これまで経験したなかでもっとも困難だったはんだ付け »

フォト

サイト内検索

  • 記事を探されるんでしたらこれがいちばん早くて確実です。私も使ってます (^^;; 検索窓が表示されるのにちょっと時間がかかるのはどうにかしてほしいです。

新着記事

リンク元別アクセス数

  • (アクセス元≒リンク元、原則PCのみ・ドメイン別、サイト内等除く)

人気記事ランキング

  • (原則PCのみ、直近2週間)
無料ブログはココログ