NetLimiter4の使い方 - 帯域制御(通信量制限)の方法
以前NetLimiter 4 について
「帯域制御 NetLimiter 4 のProとLiteの違いを調べてわかった驚愕の事実」
を書いたのですが、Netlimiter4 の使い方自体はそんなに難しくなさそうということで省略しました。
ところが今回Netlimiter 4 のバージョンアップしたら動きがヘンになりました。設定を見なおしたのですが、そのときNetLimiter4 の使い方がよくわかっていなかったことに気が付きました。同じように悩む方もいるかも、と思いいまさらですが使い方を簡単に書いてみました。
今回は“総量規制”の方法です。コネクション単位の制御や累積通信量をもとにした制御は
「NetLimiter4の使い方 - コネクションごとの帯域制御(通信量制限)の方法」
「NetLimiter4の使い方 - 累積通信量に応じて帯域を制限する」
にあります。
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インストールは Welcome to NetLimiter に行ってDownload のタブを選択しNetLimiter 4 をダウンロードしてきたものを使います。インストール自体は別に迷うようなところはありません。
28日間は全機能を自由に使えますのでその間にレジストするかどうか決めればいいです。
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起動するとこんな感じです。
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この画面はActivity のタブでAll を選択し、さらにInternet をクリックしたときの画面です。
左側にアプリケーションなどの一覧が表示されますがここに表示されるのは通信をやっているものだけです。ターゲットのアプリケーションが表示されていなかったら起動して通信が始まれば表示されるようになります。
NetLimiter4 の帯域制御の設定はFilter フィルターとRule ルールで行います。フィルターというのは何に対して制限を行うかということを意味し、ルールというのはどういう制限を行うかということを意味しています。(私みたいに慣れていないと)フィルターとルールがごっちゃになってよくわからなくなったりします。
つまりフィルターを作り(設定し)、そしてそれに対してルールを作る(設定する)というのが帯域制御の手順です。ただ操作方法によってはフィルターとルールがいっしょにできてしまいます。これは便利といえば便利なのですが、フィルターとルールが混乱してしまう原因でもあります。
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なおAny、Internet、LocalNetwork という三つのフィルターは最初から存在します。だからインターネットとの通信(送信、受信)を制限しようという場合はInternetに対してルールを設定するだけになります。Internet はZone ゾーンと表示されることもありますが、ゾーンはフィルターのタイプであってフィルターであることには変わりません。
「J:COM NETサービスのデータ送信制限について」
「続・J:COM NETサービスのデータ送信量制限について」
に書いたようなことがあるので、まず送信量を制限することを考えます。
上の画面だとInternet が選択されていますので、右側の方にあるInfo View はFilter Internet のタイトルになっています。ここで Add rule をクリックするとこのような画面が表示されます。
For というのはどのフィルターに対してルールを適用するかを示しており、とうぜんInternet が表示されます。
Rule Type はふつう通信帯域を制限するLimitを使うことになると思いますが、累計通信量を制限するQuota 他の設定も可能です。
Direction は制限する通信の方向です。一日の送信量が30GByteを超えるとJ:COMさんに叱られるわけですから、Direction はOutにします。
Limit は30GByte/day に相当する360kB/s にしてみます。私は
「公開 VPN中継サーバープロジェクトのボランティアサーバーを立ち上げてみた」
に使っているのでできるだけ24時間均一のサービスを提供したいのでこういう設定にするわけです。
とにかく使いまくって30GByte になったらやめるということでしたらRule Type をQuota にしてLimit を30GB にすればいいと思います。
またルールを複数作ることも可能で、1MB/s と Quota=30GB の両方のルールを適用するということもできます。
同様に送信と受信の両方を制限したいときはDirectionをOutとしたものとInとしたもの2つのルールを作ればいいです。
Enableはこのルールを適用するか否かの設定です。ここのチェックをはずすとルールを残したままそれを適用しないということができます。
以上の設定を行ってSaveするとこうなります。
右側のInfo ViewのところのRulesのところに今設定したルールが表示されています。
また左側ではInternetのところにもUL Limitが360KB/sと表示されます。
ULはUploadつまり設定値Outのことです。ここのチェックボックスはルール設定のenableのチェックと同じことです。
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さて上に書いたのは“総量規制”です。実際にVPNGateのサービスを提供するときなどは特定のユーザーがリソースを使いきらないように制限した方が評判がよくなると思います。
つまりコネクションごとに通信料を制限した方がいいでしょう。
この方法についてはこの記事に追記するか次の記事(「NetLimiter4の使い方 - コネクションごとの帯域制御(通信量制限)の方法」)として書くようにします に書きました。待てない方のため書いておくと、“コネクションごとに制限する”というのはルールではなくてフィルターでの設定であるというのがポイントです。
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関連
「NeLimiter4の使い方 - 帯域制御(通信量制限)の方法」 (この記事)
「NetLimiter4の使い方 - コネクションごとの帯域制御(通信量制限)の方法」
「NetLimiter4の使い方 - 累積通信量に応じて帯域を制限する」
「帯域制御 NetLimiter 4 のProとLiteの違いを調べてわかった驚愕の事実」
「公開 VPN中継サーバープロジェクトのボランティアサーバーを立ち上げてみた」
「VPNサーバーの帯域制御 - ローカルグループポリシー(QoS)がダメでNetLimiter 4に走る」
「VPN Gate - ボランティアサーバーの接続数に見るアジアの情勢」
「アクセスログに見るOS(Windows)の栄枯盛衰」
「過去記事の一覧(測定、電子工作、天文計算): セッピーナの趣味の天文計算」
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