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2016年4月10日 (日)

十円玉はピカピカに磨くより写真を撮るのが難しい

ピカピカに磨いた(はずの)昭和五十三年の十円玉(右)と何もしていない昭和五十七年の十円玉(左)
Imgp14681000


昭和五十三年はきれいになっているのはわかるのですが、まったくピカピカ感がありません。

ほんとうは昭和五十七年はこんなにきれいじゃありませんし、昭和五十三年はもっと輝きがあります。

 
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けっきょく照明が問題なようで、複数のランプを使っていちばん見た目(というより正確に言うとこう見えるはずだというイメージ)に近く写るか試行錯誤するしかないようです。

ちょっと照明を変えてみました。

何枚が撮ったなかではいちばんまともと思われるもの。
Imgp146510002


輝きの違いが強調されたもの。昭和五十七年の方はこちらの方が実際に近いかも。
Imgp14661000


上の写真はすべて斜め方向から撮っています。真上から撮るとイメージと合う写真が撮れなかったので斜めから写してしまいました。

これは上から撮ったものです。“実態”とはかけ離れていますが磨く前と後との質感の違いはよく出ていると思います。
Imgp14491000

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ところで”磨いた”と書いていますが、具体的には

 1. 超音波洗浄機で汚れを落とす。
 2. サンポール(2.5mol/L HCI aq 相当)でサビを落とす。
 3. コンパウンド(光陽社プラスチック用、ピカールケア)で光沢を出す。

の三つの手順を採っています。

十円玉は青銅で主成分は銅(残りは錫)です。銅のサビは酸化銅、塩化銅、硫化銅、塩基性炭酸銅、塩基性硫酸銅、水酸化銅といろいろあるようですが、これらのほとんどは薄めの酸でも溶けてしまうようです。だからサンポールできれいになるわけです。

ただ水酸化銅はそうではないようですが、これは熱すると簡単に酸化銅になるようですし、汚れのことも考えると、上の工程の中に“加熱”するというのを加えた方がいいのかもしれません。何℃まで加熱するのかが問題ですが。

それから銅は酸には比較的強いのでサンポールくらいで溶けるとは思えませんが、錫がちょっと心配です。

なお以上はWikipediaで調べたのをもとにしています。本格的(?)に十円玉磨きをする方は念のため正しいかちゃんと調べた方がいいと思います。

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上の1.、2.の“工程”後の平成三年の十円玉
Imgp16601000

実際はもう少し白っぽかったです。一言でいうとプラスチックでできたおもちゃの十円玉みたいに見えます。

1.、2.の工程のあとの状態は比較的新しい十円玉だとピカピカになりますが、古い十円玉は上のように光沢がなくちょっと白くなったような印象を受けます。

この理由は古い十円玉は細かい傷がたくさんついているのですりガラスみたいになっているからだと思うんですが、水酸化銅が残っているとか錫が溶け出したことの影響とかそういうことかもしれません(後半の方はほとんど根拠はないです)

“白くなったような印象を受けます”というより実際白っぽくなります。また錫がどうのこうのと言う前に錫以上に含まれている亜鉛が問題です。このあたりの事情は

  「
10円玉をピカピカにしようと思ったら白くなってしまった話
  「
十円玉をピカピカに磨く - サンポールの作用

にあります。


--------

上の平成三年を拡大したもの
Imgp16631000

汚れもサビもほとんど見当たりません。

昭和三十九年のものに1.、2.、3.を(軽く)行ったもの
Imgp16621000

3.をやっているので平成三年より輝きがありますが、汚れあるいはサビがかなり残っています。これは最初からやり直した方がよさそうです。

平成二十四年の十円玉
Imgp16641000

これは何もしていないか1.、2.だけ行ったものです。
さすがに新しいだけに輝きもあれば汚れあるいはサビもあんまり見当たりません。
ただ傷はかなり見られます。
くっきり感がありますが、これはピントがちゃんと合っているいる以上にエッジ(?)が摩耗していないためだと思います。

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関連
  「10円玉をピカピカにしようと思ったら白くなってしまった話
  「
十円玉をピカピカに磨く - サンポールの作用
  十円玉はピカピカに磨くより写真を撮るのが難しい」 (この記事)
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コメント

難しいはずです。
金属光沢の有るものはカメラマンでも難物で、「光り物」と言って嫌われます(^^;

鏡のように映り込んでくるので、何を映し込むか考えるようですわ。
まぁ普通は白いものを入れますが、全部白では立体感が無くなるので黒いものも何処かに入れたり、、、。

お時間有りましたらいろいろ試してみてくださいなぁ(^O^)

こういうのはプロの方でも手こずるわけですね。
白いものが写り込んだときと黒いものが写り込んだときの違いで光り方の違いがわかるのは確かめたのですが、それを一枚の写真でどう表現したらいいのかがまったくわかりません。
そのあたりに工夫の余地があるんでしょうね。
また正面から写すときの照明の当て方になると完全にお手上げ状態です。照明を白い紙で覆うとかなり感じが違ってくるので、今そういうところをいろいろやってみようと思っています。

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