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2016年7月 1日 (金)

E線はど~れ? - 簡易分光器によるフラウンホーファー線

フラウンホーファー線の中にE線というのがあります。
Fraunhoferimgp3203all

これがちょっと影が薄い線で初めてフラウンホーファー線を撮ったときはb線の方をE線だと思い込んでいました。

上の画像は縮小してあるのでピクセル等倍で見てみます。

Fraunhoferimgp3203be

拡大するとさらに影が薄くなったようにも思えます。E線は線というより帯状に見えますので複数の暗線が一つの線のように見えているのでしょう。
とするとこの暗線をE線と言っていいのかちょっと疑問になってきます。

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上の画像は簡易分光器を作ってから三週間ほど経ってから撮ったものです。その後いろいろと改良を行い色分解能も次第に上がっていきました。上の帯状のものからE線を単独で分離するというのを課題にしていたのですが、さらに三週間くらい経ってからやっと帯状の暗線がいくつかに分かれて見えるようになりました。
Fraunhoferimgp8386m53d20be

波長を調べるとE線があってその両側に暗線が密集しており、E線とそれらをまとめてE線と見ていたようです。

さらに改良を重ねはっきり分離して見えるようになりました。
Fraunhoferimgp3658m45d50be

どうやらE線の左側(波長が短い側)に3本、右側(波長が長い側)に2本の暗線があり、これら6本をまとめてE線ということにしていたみたいです。

ただこれで話は終わりません。最近太陽の直接光を撮影することでかなり色分解能が上がりました。

Fraunhoferimgp3680111m44d64e

一つ上でE線と思っていたのはE線と右側にあるもうひとつの暗線を合わせたものだったようです。また左側に3本、右側に2本と書きましたが、少なくとも左側に5本、右側に3本はあるようです。


じゃあさらに色分解能をあげたらまた新しい暗線が現れるのか?
観測可能なフラウンホーファー線は何万本もあるらしいですから、色分解能が上がるとまた新しい暗線が現れるのかもしれません。

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恒例(?)の国立天文台岡山天体物理観測所の画像との比較です。
数値化+一次元化ののち再画像化したものですが、カメラの分解能が十分でなく上の画像よりかえって分解能が劣化しているようです。特に画像の回転がまずいようですが、カメラの分解能を上げる=もっと焦点距離の長いレンズを使えるようにする=ことが先決のようです。
Imgp3680111m44d641301135052395294_2

Sun5269
国立天文台岡山天体物理観測所
   - 太陽のスペクトル - The Solar Spectrum - - 鉄 527nm付近
提供 国立天文台 「自然科学研究機構 国立天文台 ウェブサイト 利用規程」によります。

数値化・再画像化を行った上の画像より単にトーンカーブ調整で作ったこちらの画像の方がわかりやすいかも
Imgp3680111m44d64tc1125125046015160


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