Amazonで買った「400000V高電圧発生モジュール」の出力極性
まずこの画像(写真)を御覧ください。
「400000V高電圧発生モジュール」(実際はたぶん40kV)の出力を両方とも針状電極に接続しある程度電極間の距離をとって部分放電(コロナ放電)を起こさせているところです。
左右対称になっていないのは極性があるからでしょう。コロナ放電については極性によって放電の進行に次のような違いがあるそうです。
正コロナ(正針コロナ)
膜状コロナ => ブラシコロナ => ほっすコロナ(ストリーマコロナ) => 火花放電
負コロナ(負針コロナ)
負グローコロナ ======> 火花放電
これについては
大木正路 「高電圧工学」 槇書店, 1982
やこれまで引用した書籍を参考にしていますが、要するに正極側の発光領域は電界が強くなるにつれて次第に広がっていき火花放電の直前には負極まで達するのに対し、負極側の発光領域は電界にかかわらず電極付近に限定されるということです。
このことを前提に上の画像を見ると左側が正極であることがわかります。
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これを 「400000V高電圧発生モジュール」 の出力端子と比べると
ということになります。この製品を最初見たとき出力側については極性の表示はないんだと思っていたのですが、よく見るとちゃんとマーキングされてたみたいです。
全体的に見るとこういうことになります。
これからいろいろ測定みたいなことをやってみたいのですが、そのためには正極、負極のどっちから接地しておいた方が安全だと思います。で、実際やってみたいのですが、負極をアースに接続したところUSB電源アダプタの中で放電が起きているような音がしました。あわててコードを抜こうとしたらビリっときたような気もします (^^;;
正極をアースに接続したときはそういう現象は起きませんでした。怖くて再現性のテストはしてませんが....
なお、ここでアースと言っているのは文字通りの“アース”=“接地”です。
中がどうなっているかわからないので今後どう進めればいいかちょっと迷っています。
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参考
「簡易分光器 - 作り方・使い方のまとめとリンク集」 (本来の目的)
「Amazonで買った400000V高電圧発生モジュールの出力電圧」
「放電開始電圧をパッシェンの法則から知る」
「高電圧モジュールの放電開始電圧 - 円筒電極と針状電極」
「高電圧モジュールの放電開始電圧 - 針状電極間の放電」
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