熊本地震 - 被災状況(屋根や壁)
前記事「熊本地震 - 百体目の放牛地蔵」で紹介したところの近所に(今は誰も住んでいないのですが)実家があります。つまり被害の大きかった益城町の町役場を起点にすると西北西に12㎞弱離れたところです(ちなみに熊本城からは2㎞弱)
築50年強の木造平屋建てです。
どういう状況になっていたかを記してみたいと思います。訪ねてきた知り合いが「ああたんちはまだよかほう」と言っていましから特に被害が大きかったということでもないようです。
全壊とか半壊といった深刻な被害ではないのですが、軽微な被害の方が受ける方は圧倒的に多いし、実家を空けているという方も多そうなので少しは参考になるかもしれません。
---------
今回考えたこと
地震予知ができれば生命の危険は減らせるでしょうから、それはそれで有意義なことだと思いますが、地震が来るとわかっても建物を避難できるわけではないしライフラインの途絶などは必ず発生するのでけっきょくよく考えなければならないことは地震が発生した後どうするか、そのために何を準備しておくべきかということではないかと思います。
またいくら耐震性がある建物でも、家具の転倒防止をやっても限界を超えれば破損し転倒するわけで、そしてそれが実際に起こり得ることだということを(実際に地震を経験していなくても)今回強く実感しました。
例えば家具の転倒防止はもちろんやっておいた方がいいに決まっていますが、家具が転倒する可能性のある方向には寝ない、あるいは寝ている場所に転倒しないように配置する、といったことをできる範囲で積み上げていくことが重要だと感じます。
------
私は東北地方太平洋沖地震を東京で経験しました。そのときビルが壊れて死ぬのではないかと思ったのですが、実家で今回の地震を経験したらそれ以上の恐怖だったと思います。
実家の状況から地震のとき何が起きたか想像すると....
突然強い揺れに襲われ鬼瓦が落ちそれでまた瓦が割れて次々に落ちていく、家具が倒れ、食器が割れる、土壁が次々に崩落していく、雨戸、ガラス戸が鴨居・レールから外れ窓ガラスが割れる、照明が激しく揺れ傘が外れる、確かにこういうのを経験すればいくら家に構造的な問題がなさそうに見えても怖くて車中泊や公園で夜を過ごすことしかできない気持ちになると思います。実際近所の方や親戚もそうしたそうです。
位置的に考えると熊本市や震源の近い市町村のほとんどの方はこういう思いあるいはさらに怖い思いをされたのだと思います。
----------
・門扉や玄関ドア等
最悪ドアから入れないのではないかと予想していたのですが、これは特に問題ありませんでした。運がよかっただけかもしれません。
・ブロック塀
一か所亀裂が入っていました。気持ち傾いているようにも見えるのですが揺れるとかそういうのはありませんでした。近隣でブロック塀が倒れたり波打ったようになっているところは何か所もみました。
・土壁やタイル壁の剥離や崩落
見た目実家に帰ったとき外観だけ見ると(そのときは)それほどひどい状況ではないように思えたのですが、鍵を開けて玄関に入ったとたん一瞬何が起きたか理解できませんでした。
くらがりの中で見ると、家の真ん中にある廊下が盛り上がっているのです。
その後照明をつけて撮影した写真がこれです。
土壁が剥離・崩落して廊下に山積みになっていました。奥のほうに傾いたものがありますがこれは配電盤です。
これは多かれ少なかれどのお宅でもあったようです。外壁も崩落し壁に穴があいてしまったという話も聞きました。
はじめはどうせ土だから集めて庭にまいてしまえばいいだろうという軽い気持ちでいたのですが、量が半端なく多くまた重いのです。自分一人ではどうしようもなく災害ボランティアセンターにお願いしました。幸いボランティアの方に翌日すぐに来ていただけ崩落した土壁、浮いている土壁を撤去することができました。土嚢60袋分くらいありました。
築50年強の木造平屋建てです。
どういう状況になっていたかを記してみたいと思います。訪ねてきた知り合いが「ああたんちはまだよかほう」と言っていましから特に被害が大きかったということでもないようです。
全壊とか半壊といった深刻な被害ではないのですが、軽微な被害の方が受ける方は圧倒的に多いし、実家を空けているという方も多そうなので少しは参考になるかもしれません。
---------
今回考えたこと
地震予知ができれば生命の危険は減らせるでしょうから、それはそれで有意義なことだと思いますが、地震が来るとわかっても建物を避難できるわけではないしライフラインの途絶などは必ず発生するのでけっきょくよく考えなければならないことは地震が発生した後どうするか、そのために何を準備しておくべきかということではないかと思います。
またいくら耐震性がある建物でも、家具の転倒防止をやっても限界を超えれば破損し転倒するわけで、そしてそれが実際に起こり得ることだということを(実際に地震を経験していなくても)今回強く実感しました。
例えば家具の転倒防止はもちろんやっておいた方がいいに決まっていますが、家具が転倒する可能性のある方向には寝ない、あるいは寝ている場所に転倒しないように配置する、といったことをできる範囲で積み上げていくことが重要だと感じます。
------
私は東北地方太平洋沖地震を東京で経験しました。そのときビルが壊れて死ぬのではないかと思ったのですが、実家で今回の地震を経験したらそれ以上の恐怖だったと思います。
実家の状況から地震のとき何が起きたか想像すると....
突然強い揺れに襲われ鬼瓦が落ちそれでまた瓦が割れて次々に落ちていく、家具が倒れ、食器が割れる、土壁が次々に崩落していく、雨戸、ガラス戸が鴨居・レールから外れ窓ガラスが割れる、照明が激しく揺れ傘が外れる、確かにこういうのを経験すればいくら家に構造的な問題がなさそうに見えても怖くて車中泊や公園で夜を過ごすことしかできない気持ちになると思います。実際近所の方や親戚もそうしたそうです。
位置的に考えると熊本市や震源の近い市町村のほとんどの方はこういう思いあるいはさらに怖い思いをされたのだと思います。
----------
・門扉や玄関ドア等
最悪ドアから入れないのではないかと予想していたのですが、これは特に問題ありませんでした。運がよかっただけかもしれません。
・ブロック塀
一か所亀裂が入っていました。気持ち傾いているようにも見えるのですが揺れるとかそういうのはありませんでした。近隣でブロック塀が倒れたり波打ったようになっているところは何か所もみました。
・土壁やタイル壁の剥離や崩落
見た目実家に帰ったとき外観だけ見ると(そのときは)それほどひどい状況ではないように思えたのですが、鍵を開けて玄関に入ったとたん一瞬何が起きたか理解できませんでした。
くらがりの中で見ると、家の真ん中にある廊下が盛り上がっているのです。
その後照明をつけて撮影した写真がこれです。
土壁が剥離・崩落して廊下に山積みになっていました。奥のほうに傾いたものがありますがこれは配電盤です。
これは多かれ少なかれどのお宅でもあったようです。外壁も崩落し壁に穴があいてしまったという話も聞きました。
はじめはどうせ土だから集めて庭にまいてしまえばいいだろうという軽い気持ちでいたのですが、量が半端なく多くまた重いのです。自分一人ではどうしようもなく災害ボランティアセンターにお願いしました。幸いボランティアの方に翌日すぐに来ていただけ崩落した土壁、浮いている土壁を撤去することができました。土嚢60袋分くらいありました。
最近のコメント