水を注いだコップの中のコインは真上に浮き上がって見えるのか?
水を注いだコップの中のコインの見かけの位置について書いた記事をググってみたらなかなかおもしろいことになっています。
比較的多そうなのがこれです。
例
「【光の屈折】コインが浮かび上がって見える作図問題の解き方」
「中学理科のまとめ - 光」
Aから出た光は水面で屈折してBの方へ向かう。Bから見ると水面から出た光が来た方向つまり点線の方向に見えるのでA'のところに見える。
と書かれたものがけっこうあります。
点線の方向に見えるのは確かでしょうが、このことだけからAの真上であるA'の位置に見えるということは言えないように思います。
感覚的にどう見えるかということであれば、これが実感に近いかもしれません。
でも感覚的に....という話を始めてしまうと、もうそれは理科ではないような....
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単に点線の方向に見えるということであれば例えば向こう側に浮き上がって見えるということでも問題ないはずです。
ただし、このように見えると書かれたものはまだ見たことありません。
(「検定教科書における「思い違い(誤解、誤謬)」 -コップに沈めたコインの見え方-」によればこの“説”を採用した教科書もあったそうです)
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あるいはこのように手前に浮き上がって見えるということでもいいはずです。
例
「【中学中間・期末試験問題集(過去問)・理科1年】」 (理由はなし)
「検定教科書における「思い違い(誤解、誤謬)」 -コップに沈めたコインの見え方-」
(理由は書いてあるのですが、これでみんな納得するのかなあ、という気はします)
後者はタイトルからもわかるように教科書がでたらめだとお怒りです。2003年に書かれたものですが、その後どうなったんでしょう。気になります。
どれが正しいかまじめに考えてみました。
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